16年9月 6日(火)
「洛西ニュータウンアクションプログラム」って?〜@「まちづくりトーク」に住民の願い2016
8月28日、「洛西ニュータウンアクションプログラム検討会」が主催する「洛西まちづくりトーク」に、約80人のみなさんと一緒に参加しました。
検討会によるこの間の「検討状況」が報告されたあと、5つのテーマ(@ツーリズム、プレイパーク、Aタウンセンター・サブセンター、B子育て支援・ソーシャルワーキング、C高齢者の居住支援、D住まい)に分かれて意見交換するというもの。
私は、DとAに参加させていただきました。どちらでも、「高齢化のすすむなか、公営住宅のエレベーターや、買い物・外出のためのコミュニティバス、敬老乗車証はぜひとも必要です」、「新興住宅が周辺に広がり子どもが多いが通学路が危険なまま。子育て世代が住むには、駅が遠く、通勤・通学の交通費がネックになっている」、「住み続けるには、京都市が地下鉄建設の約束を果たしてほしい」、「サブセンターの再活性化は、住民やNPOだけでは限界だ。市や公社がもっと役割を発揮してほしい」などなど、切実な願いがあふれるように出されました。
他のグループでも、さまざまな要望・意見・提案が熱く交わされた様子です。こうした住民の願いにこたえる、行政の役割こそ求められている!とあらためて痛感しました。
★10年前の「まちづくりビジョン」はどうなった?
「洛西ニュータウン・アクションプログラム検討会」の事務局は京都市ですが、その資料によれば、洛西ニュータウンは今年で40年を迎え、2006年「洛西ニュータウンまちづくりビジョン」が策定されて「住民主体のとりくみ」が進められてきたものの、「人口減少・少子高齢化に歯止めがかからず」、その原因は、「地域の資源があまり知られておらず、十分にいかせていない」「魅力を対外的に発信していく必要があります」としています。
…これらの現状認識は、住民の実感とは、かなり違っているのではないでしょうか。
そもそも、10年前の「ビジョン」は、住民アンケートやヒアリングなど、多くの住民意見をふまえて策定されたものです。それを「今日的に検討する」というのなら、10年間で何が達成・改善されたのか?どこが不十分で新しい問題は何か?などの議論や検証が、住民レベルで欠かせないはずです。
同時に、いまの「検討」内容について、住民のみなさんから「地下鉄、巡回バス、LRTなど、『ビジョン』が掲げた交通問題が抜け落ちてしまっている」「サブセンターは本当に困難になっているが、放置してきたのは京都市じゃないか」などの声をお聞きします。
京都市として住民の願いにこたえることもなく、「魅力発信が足りない」などと言うのであれば、行政責任はどこへいった!?と言わなければなりません。 (つづく)