16年6月10日(金)
伝統文化財 守る技術と職人の存続を〜文化財保護懇談会2016
党府会議員団は、伝統文化財の保存に関わる方々との懇談会を開催しました。宮大工、瓦職人、かやぶき職人などをはじめとした社寺建築などにかかわる建築業のみなさん、自治体関係者など、約80人が参加されました。
最初に、工学院大学客員研究員の菅澤茂さんが、議員団とともに行なった事業者アンケートに触れて、「府が宮大工を直接雇用するなど京都ならではの文化財行政があるが、技術の存続、材料の調達など危機的状態」と報告。
続いて、議員団から原田完府議が、文化財保存・修復の事業を、技術や後継者が引き継がれるように仕事量でも予算でも行政が補償すべきことなどを提案した「第一次提言」について報告しました。
さらに、ゲストスピーカーとして、日光東照宮などの修復を手掛けている小西美術工藝社社長のデービッド・アトキンソンさんが発言。アナリスト出身のアトキンソンさんは、技術を継承するには安定した雇用や経営が必要なことを強調。また自らの財務省とのやり取りにも触れ、文化庁の移転をめぐる問題、京都の文化財行政について独自の問題を提起されました。
会場からも貴重なご意見をいただきました。