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16年5月13日(金)

京都スタジアム「予定地変更」を環境専門家会議が提言。今度こそ白紙から見直すべき!2016

京都府が亀岡市に建設を計画している「京都スタジアム(仮称)」について、4月27日、府環境保全専門家会議は、建設予定地を隣接する亀岡駅北地区(土地区画整理事業地)へ変更するよう、府と亀岡市に提言しました。

現在の建設予定地に生息する淡水魚アユモドキ(国の天然記念物)への影響について、3年間の専門的な調査・検討を重ねてきたが“現状では保全できるとはいえない”との理由からです。

日本共産党府議団は府民・亀岡市民のみなさんと力を合わせ、現在の計画ではアユモドキが絶滅の危機に瀕すると世界自然保護連合(IUCN)をはじめ多くの環境団体が指摘・批判していること、桂川の氾濫による水害の相次ぐ場所で遊水機能を損なう開発を進めれば被害をひどくするという住民の不安、さらに水道水源汚染の危険、都市公園条例の建蔽率違反や財政負担の膨張など、あらゆる角度から「計画は破たんしている。白紙撤回すべき」とくりかえし追及してきました。

ところが知事は、こうした声にまったく耳を貸さずにごり押しし、今回の事態となったであり、知事の責任は重大です。

アユモドキは、府のレッドデータブックでも「絶滅寸前種」とされ、府の桂川水系と岡山県での個体群が知られるのみ、それ以外は壊滅状態とされます。

また、桂川の水害問題では亀岡盆地の開発・埋立てが進めば、洪水時の水位上昇で下流にあたる京都市内(西京区、右京区、伏見区)などへの深刻な影響も懸念されますが、水害対策をどうするのかについて、府・亀岡市はまともな検討もなく計画を推進してきました。

いまこうなった以上、今度こそスタジアム計画は白紙撤回して、この間の全経過を府民に説明・検証し、府民的な議論をし直すべきではないでしょうか。 

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