12年5月 5日(土)
子どもたちに贈ろう!「原発ゼロ」の未来2012
5月5日こどもの日。今夜、北海道の泊原発が定期点検に入り、全国すべての原発が停止されます。
…国民の力がつくりだした画期的な一歩!いまこそ「安全無視の再稼働はごめん」「原発やめよう」の声をつなぎ、子どもたちに「原発ゼロの日本」を手渡すため力を合わせるとき!
ところが野田政権は、大飯原発の再稼働へ暴走。経済産業省は4月23日に続き5月1日にも京都府庁を訪れ、再稼働への「説明」と「協力要請」を行ないました。しかし府側が示した疑問点〜「なぜ『新安全基準』を原子力安全委員会で確認しないのか」「再稼働が緊急に必要な理由は何か」「再生可能エネルギーを含めた中長期の電力政策の提示が必要では」にも、まともな答えはありません。
そもそも政府による「再稼働のための新基準」には福島原発事故原因の究明も、まともな安全対策や避難計画も、安全対策の規制機関もありません。“安全ないないづくし”の再稼働押し付けは許されません!
写真は4月23日の経済産業副大臣来庁への抗議アピール行動。さまざまな市民運動、団体・個人のみなさんと。
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政府は「原発がなければ電力不足になる」と言いますが、これに対し、例えば環境エネルギー政策研究所(ISEP 飯田哲也所長)は「政府は電力需要を過大に見積もりすぎ」だと批判。昨年並みの節電や原発以外の発電設備の供給力を引き上げることなどで、ピーク時にも全国で16%以上の余裕を確保できると推計しています。それにそもそも、「電力供給のために安全は後回し」なんてとんでもない!と思います。
民主党・野田政権がここまで原発再稼働をごり押しするのは、結局、「原発=基幹電源」なんだと固執し続ける財界・大企業(=原発利益共同体)の圧力に屈してしまっているからではないでしょうか。
…いま起こっていることの正体は“財界言いなり政治”そのもの。この歪んだ政治構造を正し「原発ゼロの日本」へ歩み出すために大人ががんばらないと!と、あらためて胸に刻む「こどもの日」です。