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12年2月22日(水)

府立学校耐震化前進!桂高・洛西高もようやく着工へ2012

 2月府議会は、本会議質問が今日で終わり、明日からは予算特別委員会で来年度予算案の審議が始まります。

 …来年度予算案の全体は、大企業からの法人税収が大きく落ち込み、人件費削減、学校運営費や農林漁業予算の削減など大きな問題をはらんでいます。が、同時に、世論と運動、議会論戦によって、切実な府民要求が反映されている部分も見うけられます。

*       *

 例えば、学校や橋りょうなどの耐震化スピードアップ。…府立高校では予算が約1.3倍化され、新たに20校34棟で着手される計画です。西京区の桂高校(写真)や洛西高校でも、ようやく特別教室棟などの耐震工事が2012〜2013年度にかけて着工される運びとなりました。

 「すべての学校の耐震化を!」というのは、私自身、いっせい地方選での「公約」とし、昨年6月議会の初質問、さらに文教常任委員会でもずっととりあげてきた課題です。

 当初、府教委は「府立学校の耐震工事は順次やっているが財源が限られ、今のペースでは10年かかる」「国の補助が小中学校に限られている」などとして、「倒壊の危険が高い(Is値0.3未満)」とされる鴨沂高校(写真↓)や、「倒壊の危険がある(Is値0.4〜0.7)」の桂高校、洛西高校など多くの府立高校でも計画さえ明らかではありませんでした。

 私たちは「子どものいのち・安全を後回しにはできない。国も『小中学校の耐震化は2015年度まで』と言いだしたのだから、高校でもどんなに遅くとも同時期までに完了すべき。これは府の責任」と、議会ごとにくり返し追及。そして、鴨沂高校をはじめ、生徒や父母、教職員のみなさんからもたくさんの署名や要望が寄せられた結果、今回の前進につながったんだと実感します。

             

 しかし、焦点の鴨沂高校については、府当初予算に計画がありません。

 府教委に詳しく説明を求めたところ、「現在の老朽化した校舎は耐震補強ではムリであり、全面改築の方向で調査は終えている。それは6月議会で答弁した通り。この間、建替え期間の仮校舎・グラウンド用地を探してきたが当初予算には間に合わなかった。今後、代替地が決まれば予算化する。このことは鴨沂高校の職員会議でも説明している」とのこと。

 …歴史と伝統ある鴨沂高校だからこそ、改築も待ったなしのところまで来ています。絶対にうやむやにすることなく、一刻も早く具体的な改築計画が実現するよう、関係者のみなさんとも連絡をとりあい、さらにがんばらなければ!と思います。

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メッセージ

初めて投稿させて頂きます。

当方は京都市内在住、自営にて広告写真の撮影を行う者です。

今回は京都府立鴨祈高等学校の建て替え問題について、意見させて頂ければと思い、不躾にもメール致しました。ご多忙の所をお手をお留めしてしまう事、申し訳ございません。

さて、私は当校を90年に卒業しました。本年頃よりフェイスブックにて再び繋がりつつある同窓生らからによる情報にて、母校の建て替えが行われるらしい、という情報を知りました。そこで全く遅ればせながら、インターネットにて情報を収集すべく、その中でたどり着いたひとつがこちらです。

さて。
思う所は何も、卒業生としての感傷、ではありません。いくつか危惧する点があるので、書かせて頂きたく思います。
まず、この歴史ある建築物について、これからどのような具体的な建て替え案や完成予想図等があるのでしょうか?そこが具体的に、また公の方に分かりやすく、提示されていないのが、このような建築物の解体うんぬんで決定的に情報公開として欠けている、という点に憤りを感じます。確かに、耐震性や老朽化等の実にグローバルで一般的、また好意的理由において改築やむなし、でしょ?という昨今の建築物に対処されうる分かりやすい理由は知る事が出来ました。現在学ぶ学生らの安全面、地域の広域避難所としての安全面について、その他諸々、改築理由については明示されています。が、それはまたいかに、具体的に、しかも一般庶民に分かりやすく、専門用語をとっぱらって、「だから、余儀なく」なのです、という説明には至っていないと思います。
それから、お書きになられていた通り、歴史的かつ文化的建築物への考慮面ですが、これに至っては全く、具体的な、例えば完成予想図はこうですよ、こちらを考慮した上でこうなりますよ、こうしませんか?と言った提示に至っては、全く配慮された情報が公開されていません。ただ、補強は無理です、全面改築です、という無情な説明にとどまっています。

このような状況が、これは例えばあまりにも地域のひとつの事例かもしれませんが、情報の曖昧さによる、専門家や有識者への不信、「どうせ我々一般庶民が何を言ったって、おかみの決めた事は決定事項なんでしょ」という冷めた国民感情へと繋がるものではないでしょうか。大げさ、ですか?

実に私的な例で申し訳ありません。
例えば、子供達の教育を受ける環境としての決定的な劣化と危険性等を危惧されていますね。我々も本校を学び舎として居た頃より、母校は大変、見る人からすれば朽ち果てた環境でもありました。府教育委員会の議事録で、どなたが言ったか知れませんが、視察の際には「古い、というより汚れている」といった印象を受けた、と記載もされていました。が、それはその方の実に個人的な視点です。これが公の文書に、たかだか一個人の意見が掲載されているのは堪らない。
私も学んだその頃は若く、新しいものが好きで、古びた校舎に対して愛着を素直に持っていたかというと、確かにそうではありませんでした。しかしながら我々学生らは、この母校の歴史に誇りを持ち、今もその心は変わらず、というのが本当の気持ちです。
また、では個人的な視点では、私はこの歴史文化の刻まれた校舎で学んだ事により、今日、これらのような歴史的かつ文化的価値のある景観及び建築物に対する審美眼という貴重な視点を、この母校の校舎からより学んだように思えてならないのです。その感情は、ひいては日本の故郷の光景や、集落への思いや、古い景観への親しみ、更に加えれば今あるものへのいとおしみや感謝、今あるものを大事に使おうという観念までも、育んでくれたと思います。
私は何も新しく環境の整った学び舎では無くとも、そのような観念を学べる場としての貴重な現行校舎の価値観を、尊重すべきでは無いのかとも思えてなりません。

果たして、
このような視点からも検証した上で、議論がなされた、というのでしょうか?
専門家らによる決断とありますが、我々市民は実のところ、そのような方々の判断力をもはや、信じてはいないのかもしれません。えてして、都市計画や景観破壊、建て壊し、建て替えの問題については、様々な人々の思惑や利権が複雑に絡んでおり、むしろ専門的知識や広い見解をお持ちでない方が、それぞれの立場のみ、もしくはあまりに一個人の狭い知識や感情論にて、事が執行されることを、あまりにも多く立ち会わされ、それらに憤りを越えて焦燥感どころか諦めの心地を抱えてばかり、いるのです。

勿論、計画の実現が急務であること、人間の安全面最優先であること、それは踏まえた上での、これはまた私個人の議論です。
ただ、そうであるなら、そこに至る経緯と、また計画の実現、それ以前に、計画案を、より具体的に公表し、確かに時間がかかることは承知の上で、広く府民と共に議論すべきではないか、それが公平であるのでは無いか、と思ってやみません。
そりゃあ、決定を下される、また賛成される方々も税金を払っている府民であれば、逆に議論したくても出来ない、またはこの問題について知り得る立場に無い府民も、税金を払う府民です。

しかしながら、ともあれ、皆さんのような公人は得てして、具体的な事例に基づき、そこで強く身近で支持される方々の声を聞き、行動をとられる、実に意欲的かつ事務的に、もしくは反射的に・・・と思います。耐震問題、建物の老朽化・・・これらの免罪符をもってすれば、少なくとも歴史的文化的建築物の撤去や建て替えは、問題無くまかり通る、ましてや大震災のストレスや、恐怖にかられる世情には・・・と感じてなりません。確かに、そうでしょう。災害は、未然防止が先決・・・
が、では、その建築物や景観の持つあまりに大いなる価値について、その失う事の重大な欠損について、本当にお考えの上のアクションでしょうか?これは、果たしてただ京都の街中にあるひとつの、古びれた校舎のあるなしの問題ですか?果たしてそうでしょうか?失ったものは再び、もとに戻る事はありません。共産党的表現で分かりやすい例で言うなら中国における文革の際の歴史文化における政府側の蛮行は、いかがでしたか?
もっと言えば現在の福島、いや日本全体が抱える原発問題ではどうですか?今世界が注視する福島4号機の問題・・・あの倒壊の危険性に比べ、我が母校の倒壊うんぬんどころでは無いのではないでしょうか?
とにかく、あまりにも、着手せねばならない問題への先決順序が、国内中で乱れているように思えてならないのです。
そんな中で、今も知らぬ間に、確実に、私たちが愛してやまない日本の光景は、失われつつあります。

長々となりましたが、ともあれ、あまりに非力な私個人の価値観ではありますが、私はともあれまずは都市や景観、建築物については着手する前に保守的であれ、という主義です。何もただ愛着ある母校への個人的感情では決してありません。これはただの事例であり、しかしながらこのような問題についてもきちんと正しい目を向ける事、正しい決断がなされる事、現状をいかに大切にするかといった観念的思想も、大事にせねばならないのでは、といった問題提議であります。
ともあれ、正しい専門的知識や広い見識を持たない者が、仮に有効な発言者として我々の前に立って、国民の声だと代弁されるとすれば、強く強く怒りを感じます。

ちなみに・・・当方、亡き親は共産党員にて某労働組合の委員長として、50年代〜70年代の、確固たる強い意識と見識を持った、古き良き日本共産党時代を過ごした親を持つ者。私も小さい子供の頃には演台にて蜷川さんより頭をなでて貰った(らしい)という、その筋の者です。が、・・・現在は色々と思う所があって、いわゆる怒れる無党派層、です。
日本共産党。皆さんが不利を唱える世間からの左派バッシングの時代も更にもはや過ぎて、実に、風前の灯火になられた事を心より憂慮します。バッシングを受ける事の不利を唱えていてばかりでは、悪いけど状況は全く改善されません。現状の選挙制度問題も、実は問題ではありません。皆さんのアプローチの脆弱さでは、世論を動かす事は出来ません。一昔前の「確かな野党」なる、実は実に弱腰なキャッチコピーをつけているようでは、そこで実に脆さを露呈し、全く気がいとしては埒があかないのです。

よく世間では「反対反対ばかり言う共産党」と言われていますよね。それが必要と共産党は言いますが、しかしながら、相も変わらず言われ続けるのは、そこが大いなるウィークポイントではなかろうか、という事に気付いて欲しいです。

具体的対処法の説明や、代替え案アプローチ能力に、本当に決定的に、欠けている、と思います。

長文、失礼致しました。

私も鴨沂高校の建替えを惜しむ者、かつ
原発も反対の立場ですし
ワーキングプアにも憂慮する者ですが
どうもいずれも貴殿には賛同しかねます。

貴殿のような言はむしろ贔屓の引き倒しと感じてしまいます。

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