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11年12月20日(火)

「こころの京都百選」〜文化芸術支援事業をめぐって2011

〔つづき〕

 …12月議会では、「こころの京都百選」など、文化芸術支援事業のあり方にも問題提起をしました。

 「こころの京都百選」とは、「国民文化祭・京都文化年事業」として、昨年6月補正予算から始まった事業で、「現代京都を代表する日本画家100人に作品制作を委嘱し、展覧会や図録製作を行なって作品を後世に伝える」というもの。ですが、そのあり方については関係者からさまざまな疑問や意見が寄せられています。

 「なぜ日本画だけが対象で、洋画、彫刻、版画、現代美術、工芸など幅広い京都の文化芸術は対象外なのか?」、「(大きさが)30号程度の作品を一律200万円で買い上げるとはどういう基準か?一方で、彫刻家協会など文化団体への補助金は年々大幅に削られているが…」、「日本画家といっても、日本画家協会だけでも約500人。入っていない人もいるのに人選が不透明。『公募』がないのはおかしい」などなど、私のところに直接届いた“声”だけでも日本画も含めた芸術家・専門家の何人もからあります。

 この問題、実は、文教常任委員会で質問しようと準備していたのですが、「1人20分」の時間制限のため“時間切れ”に。そこで、「文化・スポーツ振興・京都ブランド戦略特別委員会」で、党議員団・山内よし子議員にとりあげてもらいました。

 私たちの立場として、文化支援事業はもちろん大事ではあるが、この事業の場合、@委嘱制作について、選考委員会で行なっている人選の基準や金額・議論の経過などを公表・透明化すべき、A今後の文化事業には、広く専門家・団体などの意見を聞き反映するしくみをつくるべき、と求めました。

 文化芸術室長の答弁は「委嘱制作が全て終了後に、選考委員名などは公表する」「専門家の意見は文化懇話会などで聞く」とのこと。

 …う〜ん。せっかくの文化支援なのだから、やり方は関係者の声をよく聞いて改善し、本当に役立つものにしたいと思うのです。関係者にも知らせつつ、ひきつづきがんばろうと思います。

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