11年12月13日(火)
宇治支援学校などの教員配置・教育条件改善を!2011
昨日・今日と、12月府議会文教常任委員会が開催され、先日寄せられた「少人数学級」など教育条件整備や、支援学校・盲学校の教員配置改善を求める請願などについて、紹介議員として質疑・討論を行ないました。
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今年度開校した宇治支援学校では、正規・ベテラン教員が極端に少ない一方、新規採用12人、定数内講師などの非正規教員が全体の半数近くを占めており、保護者や教職員からは、教員体制や教育内容の改善を求める「要望書」が再三にわたって府教委に提出されています。
また府立盲学校でも、幼小学部などで「点字などの視覚障害教育が十分に受けられない」との声が保護者から寄せられています。
この間も委員会などでとりあげてきた問題ですが、今回は特に宇治支援学校の重度障害をもつ肢体不自由児クラスの保護者から、12月1日付で新たな「要望書」が府教委に出されており、その内容が「医療的ケアの引継ぎが不十分で、子どものいのちに関わる危険な事態がある」「以前の学校ではカリキュラムにあった『機能訓練』がなくされ、子どもの身体の機能低下が起きていると病院で指摘された」など重大であることを指摘。
「保護者からこんな声があがるとは、府教委の責任は重大。来年度の教員配置の改善はもちろん、『機能訓練』についても一律に否定せず、緊急に専門家の配置もして体制強化をすべき」とつよく求めたところです。
…委員会での質問時間(1議員20分×会派人数)いっぱいを、西脇議員と2人で府教委と何度もやりとりをしました。
しかし、府教委の答弁は「保護者の一部に理解を得られていない」とはするものの、「身体機能低下と教育内容との因果関係があるとはいえない」とし、教員体制については「2学期から肢体不自由教育の専門家を定期的に派遣し、3学期からは隣接するスーパーサポートセンターに理学療法士を配置」と、部分的な改善にとどまっています。
あわせて、「支援学校の教員を正規採用に」と求める5000筆をこえる請願署名についても採択のために奮闘しましたが、他党派によって冷たく「否決」とされてしまいました。
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…う〜ん、悔しい!なかなか、力及ばずです。そして質問時間=議席がもっとあればなぁ、と。
けれど、請願を出されたみなさんが委員会傍聴に来られたりして、私たちの質問は運動につながっているんだ!とあらためて感じることもできました。世論と運動を、もっともっとつよめていかねばなりません。
委員会終了後、与党会派の議員から「今日も、たくさん仕事したねぇ」とあたたかい声(?)がかかりました。
…そうでしょ〜?次はもっと「仕事」するぞ!と、胸に刻んでおきましょう。