11年11月 8日(火)
議員団 東北調査A〜秋田の風力発電、住宅リフォーム助成2011
調査2日目は、秋田県内で「風車1000本、風の王国プロジェクト」という壮大な計画をすすめているNPO・環境あきた県民フォーラムの山本理事長からお話を聞きました。
秋田では昔から、日本海の強い風のために農業でも産業でも住民はたいへん苦労させられてきたそうです。
「その風を、これからは逆に、新たな産業と雇用に活用しようというのが、私たちのプロジェクトです」と力説する山本さん。
秋田の「風の資源」に注目して、すでに大手電機メーカーが100本あまりの風車を設置しているそうですが、「民間まかせでなく、行政とりくんでこそ、新たな雇用や地域おこしの効果が住民に還元されるんです」との話に、ナルホド!と相づちを打ちました。
具体的には、第1ステップとして八郎潟の干拓農地で、低周波問題や野鳥保護にも配慮しつつ178基の風車設置をめざしているそうです。
やりとりでは、京都の太鼓山風力発電がうまくいっていないことも話題になり、山本さんは「日本のカミナリは世界最大規模。だからこそ“カミナリに強い”技術の開発も日本でとりくまなければなりません。すでにそういう研究も進んでいます。ましてや原発依存はもう無理ですから」。
…未来にしっかりと目を向けた“実現可能な夢”のあるお話に、胸が熱くなりました。京都でも、論戦・運動にも生かさなければと思います。
* *
午後は、秋田県の住宅リフォーム助成事業について、秋田建築労働組合事務局にお話をうかがいました。
制度について、組合では10数年にわたって要求してきたそうですが、この間、建築士会、建設業組合、宅建協会、不動産協会とともに県も参加する協議会で「どうしたら厳しい現状にある建設業界を支援できるか?」と検討され、すでに県内の横手市などが実施していた住宅リフォーム助成が評判もよい、ということで県としても実施にふみきったといいます。
手続きは、秋田建労、民商などの団体窓口でも取次ぎができ、業者や住民からも利用しやすいと喜ばれているとのこと。
…効果のある良い制度なら、運動からも市町村からも学ぶ、という姿勢が、大事なんですよね〜!
〔つづく〕