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11年6月30日(木)

京都府議会で初質問「知事、原発撤退の決断を!」2011

 本日、府議会本会議で初めての一般質問に立ちました。

 「すべての被災者の支援といのち守る政治が、阪神淡路大震災の救援ボランティア以来の私の原点」と、最初に決意を述べ、@原発からの撤退、A府地域防災計画見直し、水道管破裂・ガス停止問題、B自然エネルギー導入計画、C学校耐震化について、山田京都府知事に対して質問しました。

 *全文はこちら6月議会一般質問 成宮まり子

 …“原発撤退”をめぐる知事とのやりとりは、大要、以下のようなものでした。

*         *

【成宮】福島原発事故から4ヶ月。放射能で農地も海も汚染され、住民・作業員の被曝、12万人が先の見えない避難生活をしいられ、「原発さえなければ…」書き残してと酪農家が自殺されるなど、事態は深刻さを増すばかりだ。世論も「原発停止」へと変化している。「原発からのすみやかな撤退」を、いまこそ政府と行政が決断すべきだ。

 政府が「停止中の原発の再稼働」を自治体に要請しているが、根拠とされる「安全対策」とは「非常用電源車を配置」「水素爆発防止のために原子炉建屋に穴を開けるドリル」など小手先ばかりで、とても安全とは言えない。政府は、今後もエネルギーを「原子力、化石燃料、再生可能エネルギーのベストミックス」でいくとしているが、これまでと変わらない「安全神話」「原発依存」の立場だ。

 知事は、先日、「原発依存度を下げる」「原子力などベストミックスは必要」と答弁されたが、これでは国と同じはないか。原発依存の「ベストミックス」論を転換すべきと考えるが、いかがか。

【知事】原発の再稼働は、政府が立地県に足を運び、安全基準を説明して理解を得なければいけないと言っている。「ベストミックス」論について私が言うのは、共産党議員の方が「火力発電所中止」を言われるからだ。原発も、火力も、ダムもだめと言うなら、関西電力の99%の電源が失われる。質問はバラバラでなく、ベストミックスにしていただきたい。

【成宮】知事、私どもは、火力発電にも原子力発電にも頼らないために自然エネルギーを大規模に普及しようと言っているのであり、私の質問は一貫している。知事は一昨日、「原発依存度を下げる」と答弁された。この考えに立つのならば、原発依存度を下げ、原発ゼロへの強力なイニシアティブを、ぜひ発揮していただきたいが、具体的に何をされるお考えか。さらに、本当に原発依存度を下げるには、火力発電の話ではなく原発に「ベストミックス」といっていつまでも頼り続ける考えを転換する必要があると思うが、いかがか。

【知事】成宮議員は、火力発電は認めるというのか。今までの「火力発電停止」という共産党の話はなくなったのか。いま関西広域連合では、原発にできる限り頼らない産業構造、省エネと再生エネルギーの計画をたてることにしている。消費地の関西全体で、関西広域連合という場ができ、多くの知事が集まって展開していく。その方向性というのは、私がいま申し上げたとおり。関西電力を呼ぼうと提案もし、関西広域連合で対策を講じることになっている。

【成宮】知事が関西広域連合でたくさん議論していることはうかがった。しかしいま、その中に入っている首長がそれぞれ、原発への立場を表明しておられるじゃないか。私はいま、自治体の長が「将来めざすべき社会」の姿をはっきり示すことが必要だと思う。福島県知事は先日、「原子力に依存しない社会をめざすべきとの思いを強く持つにいたった」と、初めて原発ゼロへの姿勢を明らかにされた。本府でも260万府民のいのちと安全をあずかる知事ご自身が、「原発ゼロをめざす」と表明されるのかどうか、多くの府民が見ている。あらためて、知事が「原発撤退」の立場に立たれることをつよく求めるものである。

*     *                 *

 …持ち時間は片道(こちらの発言)で20分。短い時間で、いかに主張しいかに質問するのか?ドキドキでしたが、あぁ、こういう感じなんだ〜と、ちょっとわかってきた気がします。

 続くテーマ(府地域防災計画、自然エネルギー、学校耐震化)は、後日に…。

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メッセージ

脱原発なら、ベストミックス認めるという主張じゃないのですか。現段階では、原発以外なら、どんな発電方式でもよいと思います。
自然エネルギーに拘らず、脱原発一本でお願いします。言い換えれば、自然エネルギーに使う時間があるなら、ベストミックスの中身(火力をどれくらい?企業の自家発電どれくらい?)を質問して、その実現可能性を問うてください。

政府や知事の「ベストミックス」論とは、「化石、自然エネとともに原発を残す」という意味です。だから「ベストミックス論をやめ、原発ゼロの姿勢を示すべき」と求めました。

「脱原発一本で」とおっしゃるのはその通りですね。火力や天然ガス、自家発電、自然エネルギーなど「代替」についての考えは現時点ではさまざまあると思います。…私たちは、中長期のエネルギー政策について「化石燃料にも原発にも頼らない」ことが可能だし、めざすべきだと考えていますが、「原発からの撤退」の一点で、いろんな考えや立場のみなさんとも共同していきたいと考えています。

ぜひ党の原発・エネルギー提言もご覧下さい。
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2011/20110612_genpatsu_teigen.html

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