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11年6月10日(金)

福井・若狭湾原発調査B…高速増殖炉「もんじゅ」2011

 美浜原発から、さらに敦賀市にある日本原子力開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の視察へ。

 「もんじゅ」といえば、1995年のナトリウム漏れ事故があまりにも有名です。

 炉心冷却用の液体ナトリウムが温度計の破損によって配管から外部に漏れ出し、空気や水分を含むコンクリートと接して大火災・爆発を起こし、それ以来、まともな運転には至っていません。

 そもそも、「もんじゅ」の燃料には、ウランなどと比べても非常に毒性の強いプルトニウムが使用されています。

 そのうえ、ナトリウムというのは、今回、切ったり、燃やしたりという“取り扱い体験”もしてみましたが、やっぱり特別の知識や訓練が必要な“やっかいモノ”という感じです。

 「高速増殖炉は夢の技術」な〜んて、華々しく宣伝され、かれこれ2兆円近い研究開発費が投入されてきた「もんじゅ」。技術的にはまだまだ未完成であることを、逆に痛感することとなりました。

 …やっぱり、「原発からの撤退」、自然エネルギーの開発・普及にこそ力を注ぐよう、政治の転換が必要です!

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