11年6月 9日(木)
福井・若狭湾原発調査A…美浜原発へ2011
8日午後、福井県庁から、バスで美浜原発へ。目の前に、原発施設を望むエメラルド色の海水浴場が広がります。
「2004年、美浜原発で11人が死傷する事故が起きたのは8月9日。この海水浴場は家族連れなどで満杯でしたが、事故は知らされなかった。たまたま放射能漏れ事故ではなかったけれど、あっという間に作業員5人が亡くなる大事故でした」と佐藤県議。
美浜原発PRセンターでは、関電が採用している「加圧水型軽水炉」について説明を受け、質疑を行ないました。
Q.美浜原発は活断層から1キロ以内だが、大地震の危険性は?
A.強い岩盤の上で、大地震にも耐えられる設計だから大丈夫。
Q.過去の大津波の記録が見つかったが対策は?
A.津波対策は強化しているが、高台なので大丈夫。日本海側では大津波の可能性はないと考えられる。
Q.加圧水型の老朽化では「蒸気発生器」が弱点といわれているが、穴あき、破断などトラブルは?
A.つねに新しいものに交換しているから大丈夫。
Q.炉心溶融のような苛酷事故(シビアアクシデント)への備えはあるのか?
A.そんな事故に至らないように「5重の壁」で守っているから安全。
…などなど、説明は従来通りの「大丈夫」論ばかり。福島原発事故で、その「安全神話」が吹き飛んだから、不安と批判の声が渦巻いているんですが。
(つづく)