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11年5月 4日(水)

「悲況・故郷への想い」…西山高原アトリエ村展にて2011

 5月の風薫る季節、今年も西山高原アトリエ村展がやってきました。

 市立芸大の先輩、落合峯子さんのアトリエを訪ねると、パステル画の新作が掛けられていました。

 タイトルは「悲況・故郷への想い」

 落合さんは、3月11日の大津波で壊滅的被害を受けた宮古市・田老地区の出身です。

 〜泣き霊は 千尋の海に沈もりて 栄ゆく世の 柱たるらん〜

 落合さんが幼い頃に唄い伝えられたという、津波の恐ろしさや犠牲者を弔う唄の一節が、作品には描きこまれていました。

 …もうすぐあの大震災から2ヶ月。いまだ海の底、がれきや泥の下に眠る不明者が1万人近くおられる事態。いのちの重さ、はかなさ、いろんなことが頭を巡った連休です。

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