5月の風薫る季節、今年も西山高原アトリエ村展がやってきました。
市立芸大の先輩、落合峯子さんのアトリエを訪ねると、パステル画の新作が掛けられていました。
タイトルは「悲況・故郷への想い」
落合さんは、3月11日の大津波で壊滅的被害を受けた宮古市・田老地区の出身です。
〜泣き霊は 千尋の海に沈もりて 栄ゆく世の 柱たるらん〜
落合さんが幼い頃に唄い伝えられたという、津波の恐ろしさや犠牲者を弔う唄の一節が、作品には描きこまれていました。
…もうすぐあの大震災から2ヶ月。いまだ海の底、がれきや泥の下に眠る不明者が1万人近くおられる事態。いのちの重さ、はかなさ、いろんなことが頭を巡った連休です。