10年4月19日(月)
国の重要文化財指定に。「杉本家住宅」を訪問2010
あの京町屋「杉本家住宅」(京都市下京区)が、「歴史的価値の高い」建造物として国の重要文化財指定となりました(16日 文化審議会答申)。
…ようやくの指定です。さっそく、穀田恵二衆院議員(代理:小林秘書)、山中市議団長とともに、財団法人「奈良屋記念杉本家住宅保存会」の杉本秀太郎理事長を訪ね、懇談させていただきました。
杉本理事長からは、あらためて保存運動や財団設立のいきさつを詳しくうかがいました。
1990年ごろに前所有者の(株)奈良屋が建物の取り壊しを計画し、そのとき家族を挙げて建築家への署名活動などをすすめたこと、さらに建築家の故・藤島亥治郎氏や梅原猛氏、冷泉貴実子さんなどいろんな方々の支援によって財団設立にいたったそうです。
それでも、保存・修復の負担も大変で、築140年以上の土蔵壁が3年前に崩落した時には約700万円が足りずに保存会に寄付を呼びかけたそうです。
「今回の指定は、財団の幅広い活動を国が認めたということでしょうか。この土地・建物や残されることは、ビル化のすすむこの界隈で本当に貴重なことです」と杉本さん。
…新緑の鮮やかな中庭を吹き抜ける涼やかな風。ちょうど端午の節句のお飾りが準備がされていました。
それらを見ながら、文化財の保存も大切な政治の仕事、こうした声を京都から必ず届けたい!とあらためて感じた懇談でした。