10年3月19日(金)
子どものいのちは“お金しだい”!?〜医療費、ワクチン無料化を早く!2010
「もはや、子どものいのちや健康も“お金で買う”国に日本はなってるんですよ!」…奥原医師の言葉に、ドキッとさせられました。
子どもの医療費やワクチン接種無料化などについて、うちの娘の「かかりつけ医」でもある民医連・かどの三条こども診療所に、奥原所長を訪ねたとき(17日)のことです。
“お金の心配なく子どもがお医者にかかれるように”とは、私も含め子育てママ・パパの切実な願い。
ところが医療費は、京都市内は府と同レベル(通院で3歳から月3000円まで自己負担)の遅れた制度のまま。
…こども診療所でも私の周りでも「3歳のお誕生日が来たら受診を控えてしまう」というのは現実に起こっている事態。〜国・府・市の制度化・拡充が切実に求められています!
さらにワクチン行政でも公費接種が常識の世界と比べて日本の遅れは深刻。
すでに110ヵ国で接種されているヒブワクチンで、日本では未接種のため年間約1000人が細菌性髄膜炎になり、うち5%が命を落としているといいます。ようやく昨年秋から任意接種がスタートしたものの、費用はなんと約5万円!
新型インフルエンザでも、予防接種はフランス、ドイツで無料、アメリカもワクチン代無料(接種費用も公的医療保険なら無料)。ところが日本では約1万円の自己負担。
…そこで前述の奥原先生の話。〜親の収入格差によって子どものいのちが救われないなんて本当にたまりません!!「子ども手当」よりも先に行政がやるべきは医療費やワクチン接種無料化じゃないでしょうか。
これらは1月29日政府要請で厚労省に申し入れたことですが、この間、子宮頸がんワクチンも含めて、ワクチン政策をめぐる世論と運動が広がりつつあります。全国保険医団体連合会も2月の国会内勉強会に続き、この16日にはインフルエンザワクチンに関する緊急要望を厚労省にされたとのこと。
…あらためて、みなさんと一緒に世論と運動を広げてがんばらなくっちゃ!と思います。
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また今日は「子どもが保育所に入れない」という双子のお母さんの話を聞きました。
「0歳児で双子はムリ」と言われて入所できず、無認可保育所に預けて月10万円の支払いのため、非正規雇用で必死で働いてこられたんだそうです。
「“少子化”の国・行政区で保育所に入れないなんて、本当におかしい」と、シングルマザーでもあるお母さんの声は切実(加藤あい市議が相談にのっています)。
…希望者みんなが入れるよう保育所の増設が待ったなしです。だって子どもの過ごす貴重な乳幼児期の時間も、成長も、待ってはくれないもの!!