10年3月 6日(土)
鳩山政権の森林・林業政策 前進面と問題点と〜宮津地方森林組合との懇談から2010
5日午後は宮津地方森林組合を訪ね、岡田組合長や佐瀬業務部長さんにお話を聞きました。
…みごとな総木造りの建築。すべて地元産材で、森林組合の作業班が切り出してきた材木を使っているそうです。
林業の現状について、木材価格の推移一覧表を見せていただき、あらためて驚きました。
京都産材の平均価格は、1994年12,257円→2009年2,115円(1㎥当たり)と、なんと15年で6分の1に!2001年(6,313円)比でも3分の1です。〜「こんなに急激に価下がりしたモノは他にはない。林家は意欲を失い、手が入っておる山は5分の1。山は荒れほうだいですわ」と組合長さん。
では、どうすればいいのか?〜鳩山政権の森林・林業政策について「全体としては“前向き”だといえるが、問題点が3つある」と指摘されました。
@「国産材の需要拡大を10年間で50%まで引き上げる」というが、輸入材を扱う商社に負けないように「5年間」とし、公共建築や土木事業などあらゆる分野で需要を喚起すべき。
A「人工林1haあたり100mの作業道をつける」目標で補助制度もあるが、現状で推進するには、保育間伐や切捨て間伐(木材を搬出しない)も補助対象にすべき。
B「林業の担い手2000人を養成」というが、それなら安定して正規雇用するしくみをつくらないと本当の後継者はできない。
…現状を交えた詳しいご説明に、ナルホド納得です!
さらに「森林組合から作業班を切り離し、管理業務のみにする議論があるが、それでは地域と密着した森林組合の役割が果たせなくなる」とのお話。〜先日の高知「林業再生シンポジウム」で紙智子参院議員(党農林・漁民局長)も指摘していたことですね。
「全国森林組合大会での志位さんの挨拶が人気を博しとりますよ。森を守るために、いまこそがんばって下さいよ」と激励もいただきました。
…お聞きした声、しっかりと国会に持っていけるようがんばります〜!