トップ > 成まりブログ >

10年2月24日(水)

「炊き出し」に並ぶ人々、並べない人々…「反貧困ボランティア」より2010

 先週の京都駅「反貧困ボランティア」の報告です。

 22日、先週土曜日に京都駅で出会った路上生活の男性2人に同行し、「貧ボラ」メンバーのSさんも一緒に福祉事務所に行ってきました。

 …ショックだったのは、うち1人のNさん(40代)が養護学校出身だったことです。

 家族と折り合いが悪く、家を飛び出して路上生活をくりかえし「仕事に就いても続かない」と悩んでいた彼。寝屋川市の実家にいる母親から「帰って来い」と言われているのに、「絶対、帰らない」。

 どうしてなのか?どうしたいのか?〜よくわからないまま福祉事務所に相談し、とりあえずは中央保護所に1週間入ってもらうことになりました。

 が、その後、よくよく聞いてみると「計算とかできない。高校は寝屋川養護」、障害者手帳などは「知らない」。卒業後は家業を手伝っていて、8年前に父親が亡くなってから定職に就けず、いまのようになったといいます。

 …しまった〜!と思いました。もっとよく聞いておくべきでした。こういうケース、今後のNさんへの支援をどうしていけばいいか、よ〜く考えねばなりません。

    *    *

 もう1人のTさん(50代 北海道出身)は、1月末で建設業下請け会社を解雇され、寮から路上へ。身寄りもなく、寝袋どころか手袋さえなくて寒さで手足が痺れ、歩くのもやっとの状態。〜Tさんの場合、生活保護はすんなり申請できました。

*     *   *

 今回の2人は、京都駅八条口の「炊き出し」場所に夜10時に“たまたま居合わせた”新しい人たちで、相談に乗ることになりました。

 こうして「炊き出し」で出会う&並ぶ人々も、そして「炊き出し」に来れない〜障害があったり精神疾患と思われる〜人々も、この頃は増えている京都駅。

 「炊き出し」に自分の力では来れなかった“のりこさん”の行方は、依然つかめません。

 …私たちはどうするべきなのか?もっとどうしたらいいのか?複雑な思いをはらんだまま、「貧ボラ」は続いていきます。

★どうかみなさん、「貧ボラ」への支援や参加をよろしくお願いします!

ページの先頭へ

メッセージ

川端病院、九条病院の炊き出しは、いつあるんですか?

初めまして。先日まで京都でホームレスでした。
炊き出しや保護の本当の実態を誰かに伝えたくコメントします。
一言、酷いです。絶対おかしい事になってます。
実態お知りになりたいようなら是非ご連絡ください。

メッセージを投稿

成宮まり子へのメッセージをお送りください。(個人情報を省いて、ホームページ上で公開させていただく場合があります。またメッセージはすべて読ませていただき、今後の活動の参考にさせていただきますが、お返事できない場合があります。ご了承ください)

※迷惑書き込み防止のため、句読点(、。)を一ヶ以上含めてください。

ページの先頭へ

関連記事

このページのトラックバックURL: