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10年1月30日(土)

政府要請(続き)/下・南労働者まつり/知事選・女性のつどい2010

 〔29日つづき〕

 京都からのまとまった政府要請は久々のこと。しかも「政権交代」後は初のとりくみです。

 午前は「医療・社会保障」、午後は「雇用と失業対策」「中小企業支援」「農林漁業」の4つのテーマで、厚生労働省、経済産業省、文部科学省、総務省、農水省、中小企業庁、金融庁の各担当者、総勢約60人に対応いただきました。

*    *

 やりとりの中では、いくつか解決の道すじが見えてきたものがありました。思いいつくまま列挙すると…

★雇用・失業対策:失業給付が切れたり、そもそも未加入の失業者が「派遣切り」などでホームレスになっている実態を示して「全国延長給付」をはじめ雇用保険の拡充を要求。すると、「同様の意見を共産党議員団からもいただいている。本日閣議決定される」として、政府として雇用保険・給付対象を広げ、未加入の失業者は遡って入れるようにするとのこと。また、離職理由に「自己都合」を強要された場合も、ハローワークで実態に即して職権対応するとの回答です。〜ぜひ現場に生かさなければなりません。

 年末の「ワンストップサービス」をめぐっては、京都市が「厚労省の通達」をたてに生活保護の相談窓口も置かなかったことについて事実関係を詰めた結果、「他の政令市などでは年末も福祉事務所を開けて対応した」とのこと。〜今後に生かせる重要な回答です。

★中小企業支援:京商連の池田事務局次長も一緒に参加して、「生活福祉資金」の業者への適用拡大の徹底、「中小企業金融円滑化法」の適用実施や信用保証制度の改善、固定費補助などを要求。そのなかで、自己破産した人が融資の再申込みができない問題については「政策的には『再チャレンジ』を支援したい。勉強すべき課題」と検討を約束。

★障害児の放課後支援:八幡市・久御山町などが計画している「放課後デイサービス」事業が京都府により許可されない問題で、八幡市議団やひなご大介府会候補が追及したところ、担当者は「『自立支援法』廃止までは現行法の枠組みで実現できる」と回答。〜これも、今後の議会論戦などに生かせる内容です。

★漁業:巻き網違法操業船への取り締まり強化を、前回(08年3月)に続き、要望。境港水産事務所に巡視船が新たに配置されたことが明らかになりました。大型クラゲ対策の拡充を要望し、「来年度は予算を増やす」との回答もありました。

*     * *   *

 同時に、これが“鳩山政権の限界か!?”と痛感する場面も…。

 例えば「子どもの医療費、ワクチン無料化を」との要望に、厚労省の担当者は「無料化すれば『コンビニ受診』が増え、医療体制がとれなくなる」と発言。

 …私たちは「全国の自治体が実施していて、医療体制の心配などない。事実があるなら具体的に示せ」とただしましたが、こんな理屈で背を向けるなんて、驚きです!厚労省と鳩山政権の冷たさを象徴しているように感じました。

 他にも、「医療崩壊」対策と診療報酬改定、小児慢性特定疾患や難病患者への支援、中小企業の固定費補助、農家への所得補償制度など、さまざまな要望に関わって、深刻な現場とはまるで違う“解釈”や「事業仕分け」的な“財源優先”姿勢が節々で目立ちました。

 …ちょうど同時刻は、隣の国会議事堂で鳩山首相の施政方針演説がおこなわれていました。「いのちを守りたい」が24回も繰り返されたそうですが、本当に“いのち”のかかった実態に対して、具体策も耳を傾けようという姿勢も足りなさすぎる!

 「鳩山政権!?これじゃ自公政権と変わらへん!」というのも率直な実感です。

 …こうしたすべてを現場に返し、ひきつづきがんばりたいと思います!

*  *    *

 今日は「下・南労働者まつり」と「知事選・女性のつどい」で、「反貧困ボランティア」から見える「派遣切り」の実態や共産党の役割など発言。

 労働者まつりでは、大阪経済大学の伊藤大一先生やたたかう労働者の発言など、もっと聴きたかったのですが時間がなくて残念!

 …それにしても、風邪をひいたようです。さすがに昨日は疲れた〜。

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