09年10月27日(火)
現代陶芸家・川上力三さん個展2009
京都在住で、戦後日本の前衛陶芸をリードしてきた陶芸家・川上力三さんの個展が、東山区のギャラリー「アートフォーラムJARFO」で始まり、オープニングを訪ねました。
作陶50年余を記念した記録集「展点記(てんてんぐさ)」が同時出版され、社会に向き合いながら精力的な創作活動を続けてきた作家の足跡をたどることができます。
…「大量消費」「戦争」「格差」などの問題を正面からとりあげ、作品を通してつよいメッセージを発信してきた川上さん。
今回のテーマは?と尋ねると“地球環境”だそうです。
「酸化、炭化、風化、そして劣化が進むこの地層、今、緑を豊かに残す この大地に捧ぐ。」(記録集より)
どんなきっかけで陶芸を?と尋ねると、予期せぬロングインタビューになってしまいました。
〜子どもの頃に戦争中の疎開先で「絵」を描いて食料と“物々交換”した話や、若い頃、展覧会で渡航した韓国で「アカ」だとKCIAに追っかけられたこととか。
…いろんな秘密(?)のエピソードを、ありがとうございます〜♪
「70歳を過ぎたけどね、やりたいこと、言いたいことがまだまだいっぱい、いっぱいあるね!」と川上さん。
〜過去にとらわれないで、常に“同時代”を自覚し、新しい挑戦を重ねてきた半世紀。その眼は、まるで「いたずら」をしでかそうとする少年のように輝いていました。
…川上力三さん!ますます、ますますのご活躍を祈念します!
Ps.ちなみに「展点記」には、『京都民報』で連載した「成宮まり子のアートde Art」の2007年川上力三展の展評も、紹介していただいています。光栄です〜♪
*川上力三 展 10月27日(火)〜11月8日(日) 12時〜19時(月休) アートフォーラムJARFO(東山区三条通東大路 地下鉄東西線「東山駅」2番出口より徒歩1分)