09年10月 6日(火)
なくせ!障害者自立支援法・応益負担!〜私たちの運動は“建設的与党”2009
…新しく切り開かれた要求実現の可能性。さまざまな分野で実感します!
4日に京都市内で開かれた「いそげ!『応益負担』廃止 なくせ!障害者自立支援法」の集会(主催:障害者自立支援法に異議あり!応益負担に反対する実行委員会)でも、その思いをつよくしました。
自立支援法実施後も、ねばりづよく続けられ裁判闘争にまで発展しているこの運動。今回の集会では、鳩山新政権が誕生した下で、「応益負担」廃止や新法づくりの方向について提案された、峰島厚・立命大教授と鈴木勉・佛教大教授の対談がとっても勉強になりました。
「長妻厚労相が『廃止』を明言したことは運動の成果。このテーマでは私たちの運動は『建設的与党』であり、積極的に提案・リードしていこう」と鈴木教授。
〜さらに今後の制度のあり方について「『応益負担』だけでなく『応能負担』であっても、障害者が生きていくために必要なサービスを『商品』としていることには疑問がある。義務教育のように現物支給にし、費用は『税』でまかなって障害者負担はゼロにすべき」との指摘。
…あらためてハッとさせられる思いです。もちろん、日本共産党も「障害者負担ゼロ」を提言しているのですが。
峰島教授は、「応益負担の廃止は一刻の猶予もならない」と強調され、同時に「障害をもつ子どもへの支援は、優れた内容をもつ児童福祉法に基づき、『最善の利益』を保障するべき」と指摘。
…その通りですね。この点はもっと実態をリアルにつかみたいと思いました。
参加された障害者や職員さんからも、精神障害者の通院公費負担制度や自立支援医療、障害者権利条約についてなど、さまざまな意見が出されました。
集会実行委員会は、京都選出の全ての国会議員に参加を呼びかけられたそうです。日本共産党からはこくた恵二国対委員長が出席・挨拶、井上哲士参院議員からはメッセージが寄せられました。民主党の福山参院議員、泉衆院議員のメッセージも寄せられました(内閣の役職がついているのが印象的…)。
…「私たちの運動は『建設的与党』」という鈴木教授の言葉が、印象に残りました。まさに国民の運動が“与党”的地位を切り開いたんだ!と感じます。
だからこそ、一刻も早く「応益負担」を廃止させることをはじめ、施設への「月払い」方式への改正、制度の谷間を無くすなど、すぐに実現すべきです。
そして今度こそ、新規立法にあたっては案の段階から障害者当事者の参加や、障害者権利条約を前提とすべきですね。
…“建設的野党”の仕事も、たくさんあります!ほんとうに〜!!