09年4月30日(木)
「子どもの貧困」克服する大人と政治の責任〜フォーラムにて2009
昨日午後は、「フォーラム 子どもの貧困〜私たちの提案」(主催:実行委員会)に参加。
…重い現実をどう克服していくのか?いろいろ考えさせられました。
第1部「子どもに何がおきているか」では、母子家庭、障害児のママ、学校や福祉事務所、児童養護施設、児童相談所、小児科医、少年事件の弁護士など8人の発言…。
「親が“わが子にみじめな思いはさせない”と必死にがんばっているため、貧困の実情は外から見えにくくなっている」(小学校の先生)
「障害者『自立支援』法で、子どもの補装具まで1割負担に。成長に合わせてどんどんサイズを替えなければならず、大きな負担に」(障害児のママ)
「子どもが高熱でも休日の救急外来しか受診できない親が増えている。仕事を休めば、間違いなく仕事を失うから。病気の子どもにまで我慢を強いるような働き方の若い世代。これも形を変えた『貧困』」(小児科医)
「少年事件を担当すればするほど、背景に『貧困』が横たわっていると実感する。貧困家庭の子どもは犯罪に合いやすく、被害者と加害者は容易に入れ替わる」(弁護士)
…私も、2年半前、まだ「子どもの貧困」という言葉が今ほど使われていなかった頃に、「子どもを巡る実情を聞かせて下さい」と保育所や児童相談所、母子支援施設などへの聞き取りを集中して行ったことがあります。
その時点よりも「貧困」はいっそう深刻化し、じわじわと広がりつつあることを認識させられました。
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第2部は「大人にいま何ができるか/私たちの提案」という座談会。
「貧困は『自己責任』ではない典型が子どもたち。どの子にも発達・成長する権利を保障するため、教育費や医療費は『負担軽減』ではなく『無料』にすることが必要」(京生連・高橋さん)
「いまある支援制度から出発するだけでなく、子どもたちの実態から出発して何が求められているのか?という横断的・統一的な発想と運動がいる」(京都総評・梶川さん)
「『子どもの貧困』克服のため、今日を機に、支援のネットワークや大人たちの運動をもっと広げよう」(池添さん)
…発言に「そうだ、そうだ」とうなずきつつ、やっぱり“政治の責任”を感じます。〜子どもは待ってくれない。「子どもの貧困」をなくす政治は待ったなし!
大人として、親として、がんばらなくっちゃいけませんね!!