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09年2月25日(水)

元建設労働者Tさん、元派遣Uさんの場合。ぶんちゃんからのメール2009

 先週の土曜(21日)のホームレス支援の報告です。

 …この日は、はっきり言って“大変”でした。

 〜自宅で「豚汁」30人分を作って午後10時に京都駅に到着すると、八条口にはかえるネット京都のメンバーとともに、すでに20人以上の方々が「炊き出し」を待って集まっていました。

 いつもの“案内役”Sさんがあらかじめ声をかけてくれたそうで、用意した「豚汁」「おにぎり」には行列ができていっぺんに空っぽに。そして食事が一段落すると「話を聞いてほしい」「相談したい」という方が次々と…!

岐阜で3日前に仕事を失ったというTさん(52歳・元建設労働者)は「職場でケンカになり、解雇され寮を飛び出してきた。元々住んでいた京都に来れば仕事があるかと思ったけれど、ハローワークに行っても『住所なし』では…。駅の寒さは本当につらい。持ち金もなくなってしまった」。

Tさんが京都駅で知り合ったというUさん(43歳・元派遣労働者)は、姫路でデジカメやコピー機の組み立て作業をしていて、トラブルもあって3ヶ月前に退職。カプセルホテルなどを転々として仕事を探すも見つからず、ついには路上に。「見るに見かねた派遣会社の人が『京都・大阪には仕事がある』と言うので1週間前に来た。けれど土木作業の『人集め』にひっかかり『体力がない』と辞めさせられて…」。

 …2人とも路上生活は数日のこと。放置はできません!どうしよう〜!?

 その場から“頼み”の党下京生活相談所・青柳さん(ぶんちゃん)に電話し、結局、週明けに相談所で対応することになりました。でも、今日明日の泊まるところは、ない。

 「Tさん、Uさん、ごめんね。月曜までがまんしてもらわなあかん。身体に気をつけて」とカイロを渡し、別れるしかありませんでした。

 …う〜ん、今すぐ入れる保護所・避難所がやっぱり必要なんです!!

*     *  * *    *  

★以下は、党下京生活相談所・ぶんちゃんからのメール(一部)★

 Uさんは聞きとりの最後に、憲法や生活保護法のこと、「派遣切り」と政治の冷たさなどを『しんぶん赤旗』もつかって説明し「Uさんが悪いわけではない。一緒にがんばって家も借り、仕事ができるようにしましょう」と言うと、ゆっくりと涙を流してうなづいていました。

 その後、下京福祉事務所に行き、とりあえず中央保護所の抽選を受けると、なんと6倍以上の倍率を突破して“当選”。面接に同行して保護申請をすると、自立支援センターの話も出ましたが、本人の希望もあり「1週間の保護所入所ではなく、仕事を探すためにも居宅確保の生活保護を申請します」と主張し申請しました。

 2・3週間程度で居宅も確保してもらえると思います。今後も連絡をとりあいながら相談をすすめていきます。

 実はUさんは、派遣労働を自己都合退職した際に雇用保険の受給資格があったはず。ところが退職者に対して何の説明もされず、Uさんは申請もせず書類も捨て、受給資格は喪失。こういうケースは多数あります。

 寮にいた段階で保護申請をすればもっとスムーズだったはず。結局、路上生活に入ってしまうと雇用関係のセーフティーネットの網にかからない現実があることを痛感したケースです。Tさんの件は次回に。

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