09年2月 5日(木)
志位質問第3弾!現行法で“派遣切り”ストップを!2009
昨日は久々の国政候補者会議。ちょうど会議の最中にTVで衆院予算委・志位委員長の質問が始まり、「“恒例・志位質問”は見ないと」「今日はどこが追及されるんやろ」と、みんなで視聴しました。
実例で追及された企業は「いすゞ」「マツダ」「パナソニック」でしたが、全体として問われたのは「非正規切り」をストップする“政治の責任”という問題です!
「ひどいなぁ、麻生答弁」「わかってな〜い」とかワイワイ言いながら見ていた候補者全員が、「えっ!?そうなん」「それって重要答弁!」と唸った場面がいくつか…。
★1つは、志位委員長が、いすゞ自動車での実例をあげて、「派遣労働者が3年以上働き続けていれば派遣先企業に直接雇用申し出の義務が発生するが、『偽装請負』期間が過去にあればその期間も“通算”しなければならないはずだ」と追及したのに対して、舛添厚労相が「実態として派遣事業であれば、通算する」と明確に認めた場面です。
…「偽装請負」期間が派遣期間に“通算”されるならば、多くの派遣労働者が「3年」を超えます!〜これは、重要だ!!
★2つめには、そのいすゞで「名ばかり期間社員」をはさんで5年10ヶ月も派遣だった労働者が「派遣切り」にあった例をあげ、「とっくに直接雇用、正社員になっているべき労働者を『派遣切り』とはあまりに理不尽」と迫ったのに対して、麻生首相が「認識は同じ。明らかに違反だ」と答弁した場面。
…「明らかに違法」状態は京都にも全国にある!総理が認めたんなら是正指導すべきですよ〜!「ちょっと言いすぎじゃないの」とか中川大臣が麻生首相にささやいてますが〜。
★さらに、マツダでも同じように「クーリング」(派遣社員を3ヶ月間だけ期間社員=直接雇用にするなど)というしくみが“悪用”されていることを告発した志位委員長が「『クーリング』後に派遣に戻すことを予定しているのは職業安定法違反だ」と追及。厚労相は「職業安定法44条で禁止している『労働者供給』に該当する。その場合は、最初から(通算して)3年を超えれば派遣法にも違反」と認めました。
…派遣法違反というだけでなく、職業安定法にも違反しているとは!「現行法でも、厳正な対処は可能だ」と志位委員長。〜こういう企業には、「直接雇用」の責任を果たさせるよう、政府の厳しい指導こそ必要です!!
★他にも、パナソニック・グループの福井の実例はひどい!〜派遣労働者が自分で「偽装請負」を調べて声をあげ、労働局が「派遣切り」をやめるよう指導。それを受けてパナソニックが申し出た「直接雇用」の条件は、なんと「時給810円の期限付きアルバイト」だというのです。「派遣切り」に実態を明らかにしないパナソニックを、志位さんは「『明るいナショナル』と言ってきた企業が、闇の中で『派遣切り』をやっている!」と告発。
志位委員長は、これらは「氷山の一角」として、「企業への踏み込んだ調査・指導」と「日本経団連や大企業代表を予算委員会に参考人招致を」と要求。
…往復で持ち時間50分いっぱい、迫力の志位質問第3弾。またまた大反響を呼ぶことはまちがいなさそうです。
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「同じような話が三菱自動車でもあったね〜」「三菱電機の派遣の子の話と一緒や」「パナソニックといえば南部に子会社いっぱいある」と国政候補者のみなさん。
…ホントに、京都で私たちがつかんできた実態とそっくりなんです。だからこそ、志位質問の“成果”を「非正規切り」防止に生かしていかなければ。さっそく〜!