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09年1月13日(火)

「おもしろい!」という心〜前進座「出雲の阿国」がくれたもの2009

(前進座公演つづき)

 前進座「出雲の阿国」、開演前に主演の妻倉和子さん、嵐圭史さんの楽屋を、こくた衆院議員、渡辺府委員長らと訪ねました。

 「私の出番は最後の5分なんですよ」とゆったりかまえる「田部荘兵衛」役の嵐圭史さん(写真)。

 一方、主演「阿国」役の妻倉和子さんは「昼の部が終わったと思ったら、すぐ夜の部の準備。大変です!」と開演に向けて緊迫したご様子。

 …早々に楽屋を後にして、開演直前には衆・参の候補者そろって舞台でごあいさつ。

 期待を高めつつ、幕が上がるのを待ちました。

* *   * * *  *   *

 「出雲の阿国」、堂々3時間を超えるすばらしい舞台。〜感激しました!

 …特に妻倉さんの「阿国」は、息を呑むほどの強さ、凛々しさ、美しさ!

 初めから終わりまで、激しく華やかな踊りあり、唄あり。衣装も舞台もシンプルながらとても見映えのする、すばらしいものでした。

 …さらに、深く心を揺さぶったのは「出雲の阿国」の“芸術論”です。

 「お松のお婆」の言葉〜「唄や踊りなんぞで何が育つか。誰の腹がふくれるか。土を離れた根無し草じゃ」。それに対して、阿国のかぶ(傾)き踊りの相棒・伝介は「楽しい、おもしろい、という“心”が残る。お金で買えないほどの心が」と芸能の意義を語ります。

 “大地に根を張る労働(農民)か、根無し草(かぶき踊り)か”…くり返される問い。同時に“芸能は公家や天下様(将軍)のためのものか、庶民のものか”…「あたいは河原に集まる百姓や商人、この人たちのために踊りたい」と阿国。

 やがて、京を追放され故郷に帰った阿国は「たたらの山は私の父、出雲の田畑は私の母。恩返しがしたい」と、鉄と農の生産労働に根ざした唄と踊りをめざし、たたら場を仕切る豪族・田部荘兵衛の前で、火のような踊りを披露します。

 …生産労働と芸術との関わり、芸術家は誰のために仕事をするのか?という大きなテーマ。「貧困」がこんなに問題になっているいまの日本にこそ問われている、と受けとめました。

 そして、「おもしろかった!」という豊かで大きいものが、心に残りました。

 …しかしいつもながら、前進座はすごい!!〜もう一回観たい!

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メッセージ

 新年あけましておめでとうございます。
南座での前進座『出雲の阿国』をご覧いただけたのですね。
 私達大阪府後援会は3日の初日夜の部でした。当日は後援会の受付を前進座高槻ファンクラブがお手伝いしましたので、早めに京都に行き、鏡開きに参加し、そのあと知恩院さんの京都解放戦士の墓にお参りいたしました。
 大阪府後援会は前進座『出雲の阿国』を観る会として実行委員会を発足させ、歴代の後援会事務局長さん達がすごく頑張られて、私達は少しだけお手伝いさせていただきましたが、今年は800名を超える観劇者でした。
 2年前に高槻で公演いたしました『出雲の阿国』ですが、何回観ても阿国の心が今の私達にも通じることを実感させられます。
400年前、鴨川の川原で阿国歌舞伎に魅せられて心豊かさを味わった庶民の心は、今私達は前進座の舞台、「阿国」から心の豊かさを求める文化運動の大事さのエールをもらった気がします。 
 今年は選挙の年、8人の候補者全員が当選できる運動を繰り広げたいと思っています。
 寒い、冷たい日がつづきますが、身体に気をつけて頑張ってください。
 明日はこまいさんと地域宣伝を行います。

     前進座高槻ファンクラブ 玉置

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