08年12月13日(土)
西陣の声が聞こえますか…2008
昨夜は、「西陣の声が聞こえますか〜西陣のいまと これからを語るつどい」(主催:党西陣労働者後援会)に井坂、蔵田両市議と一緒に参加しました。
やはり、不況の深刻さが次々と出されます。なかでも、西陣織の力織機などの製造・修理をしてきた(株)麻田機料が今月廃業することをめぐっては不安の声が集中しました。
「修理はこれからどうなるのか?別会社がやるというが、時間がかかれば即収入が減る」「部品が調達できない。指の先ほどのネジ1本が2000円!そんなにかかるならもうやめようかと…」「竹長(たけおさ)がなくなる。行政が買い上げて備蓄してくれたら、仕事起こしにもええのに」…
…西陣の窮状から、京都と日本経済のありかたにまで、話は及びます。
「ネクタイも大変だ。ある商店が在庫1万本をかかえ、1本3000円なら3000万円分だと!そんだけモノが売れなくなってる」「『クールビズ=ネクタイなし』とは政治災害だ」「だいたい、いまの若者は“派遣”や非正規で、ネクタイなんかできない働かされ方。オシャレの余裕さえないよ」「着物もそうだね。着物を着よう、という気持ちになれないほど、くらしに余裕がないもの」 etc.
…やっぱり、安定した雇用と収入。消費者の“ふところ”をあっためる政治でないと!
私からも「いまの緊急事態に政治がどう役割を発揮するのか?“仕事おこし”などみなさんの意見を聞かせて下さい」とお願いすると、かつて3ヵ年で実施された「緊急地域雇用特別交付金」による「京の職人さん」事業や、いまも京都市が続けている「学校実演」事業。「学校教育で着物体験などできないだろうか?」、「西陣・町ミュージアム構想のとりくみをもっと力入れて」など、いろんな意見が交わされました。
…15日には経済産業局への申し入れもあり、そうした場面でも“西陣の声”を届けて、みなさんと一緒になって行政を動かしていかなくては、と思います。