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08年11月18日(火)

金融危機・景気悪化から暮らし守れ!〔北部調査その2〕2008

 しばらく日が空いてしまいましたが、11日北部調査の続きです。

 夜、宮津市内で、吉田さゆみ5区候補とともに京都北都信用金庫の関係者からお話をききました。信金の役割から、職場の現状や金融制度のそもそもまで詳しく聞いたのですが、あらためてよくわかったな〜と思うことがいくつもありました。

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★1つは、そもそも信用金庫は地域経済になくてはならない役割を持っているということです。

 『夕刊フジ』10/23付が「税金注入金融候補リスト」を報じたなかに「京都北都信金」も名前があり、「経営悪化」が言われている。けれども中丹・丹後地域では貸出シェアの54.8%を占めていて、地域経済と中小企業に必要とされている存在なんだと、何度も強調されていました。

 「京都銀行や農協などは、(支店が)『不採算』になったら逃げ足の速いこと!信金は大企業には貸せないし、逃げていくところもない。この地域に根ざし、地域とともにて生きているんです」という言葉に、なるほどと感じました。

★2つめは、アメリカ型金融システム持ち込みによって、こうした本来の役割が果たせなくなっていることです。

 職場は、6年前の5信金合併以降のものすごいリストラで、パート化や別会社移行。賃金凍結やボーナスカットはいまも続き、「働く者が精神的に不健全で、投資信託・金融リスク商品をお年寄りに売って『手数料』を稼ぎに奔走させられる」「『貸し渋りはいけない』というが、『自己資本比率』をあげるために貸出しは厳しくなっているのが実情」だといいます。

 その根本には、アメリカに倣った「金融再生プログラム」で、「自己資本比率」「検査マニュアル」で縛るしくみを導入した10年前の「金融ビッグバン」・構造改革路線がある。金融機関にとって「貸出し→(不良債権の)格付けによって引当金を積む→自己資本比率低下」ということになり、結局は「貸したくても、貸せば自分の首を絞める」しくみです。

 「検査マニュアルは手直しもされてきているが、それ以前は、人(経営者)を見て『信用』で貸していた。不良債権の格付けのような一律のものではなかった」「地域金融の本来の役割を果たすには、大きく言えばアメリカ型システムの根本的な見直しが必要だと思う」とのこと。

★3つめは、いまこそ地域経済再生へ、住民と行政と地域金融機関などが力を合わせていくことが大切だということです。

 「貸し渋り」について聞くと、「経営状態があまりに悪く、『これはムリな返済計画なんじゃないですか』と言うこともある」「がんばって貸出した先がつぶれるなどの悲しい事態もあり、貸すことが気の毒な人もある」といいます。…「貸し渋りダメ」だけではなく、根本のシステムの転換とともに、、やっぱり北部経済そのものの再生こそが求められるのです。

 北部の危機突破のために行政・政治がどういう役割を果たすのか?という話になり、「かつて、旧町ごと(野田川、峰山、大宮など)に町が『預託金』をつんで貸出しを保証したことがある」吉田さゆみさん。あらためて、こういうしくみも研究することが必要です。同時に、窓口が金融機関に丸投げされ、部分保証制度が導入されるなど、この間の行政の責任放棄についてもあらためて追及が必要だと思いました。

 「いま地方自治体も、構造改革・交付税削減によって財政は“火の車”だ」「だからこそ、行政も住民も、信金や労組も、いじめられている者同士で力を合わせなきゃいかんのじゃないか」以前の危機には、住民と労組が一緒に決起集会をやったという経験も出されました。

 …本当にそのとおりですね。2時間を超える懇談でしたが、深刻さとともに、どこに打開の力があるのか、光明が見えた気がしました。

 「構造改革ノー」「北部の暮らしと経済を守れ」の旗印を掲げ、多くの人々と手を結んだ運動をいまこそ!がんばらなくっちゃ〜!!

(Ps.写真は京都御苑にて。夕方、30分のウォーキング。土の上を歩くのっていいな〜)

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