08年11月12日(水)
金融危機・景気悪化から暮らし守れ!〔北部調査その1〕2008
金融危機・景気悪化に関わる調査や対策で、このところ動いています。昨日は特に深刻な状況にある府北部で、中小企業団体や信用金庫の関係者からお話をききました。
まず、ある中小企業団体の北部事務所へ。
北部の景気悪化については、昨年まで「過去最高」といわれていた機械金属が急激に悪化し、「4月から急に悪くなり、米金融危機以降の9月あたりからまったく仕事がない」「輸出関連の半導体の仕事がゼロになった」などの声が相次いでいるといいます。特に丹後地域(京丹後、与謝地域)では、これまでからの「織物不況」、「建設不況」のうえに、“丹後の希望”といわれた機械金属の今回の事態で、長田野工業団地でも「衣川鉄工所」という地元で商工会議所副会頭もつとめる企業が先週民事再生を申請し、大変なショックが広がっているそうです。
また「貸し渋り」については、相談は以前から多く、地域で取引の多い「北都信金」自身の経営悪化に不安が広がっているとのこと。政府が創設した「緊急保証制度」は、信用保証協会による全額保証(部分保証ではなく金融機関の負担はない)なので金融機関が「お知らせ」にまわっているが、経営者には「相談に行ったらやっぱり条件が厳しかった」という声が多いといいます。
雇用情勢について聞くと、「長田野でも、他から来た大企業ではいっきに派遣に置き換えられたけれど、会員の中小企業ではほぼ100%正規雇用です。一貫して“人を育てるのが経営者”という観点で勉強会もやっているんです」とのことでした。
…やっぱり中小企業こそ、雇用や地域経済の“かなめ”なんですね。(つづく)
★11月11日に発表された「景気悪化から国民生活を守る日本共産党の緊急経済提言」