08年11月 9日(日)
派遣青年A君の思い…2008
〜「西・右京かえるネット」つづき・日雇い派遣で働くA君の話〜
派遣される先は1日限り、一緒に派遣される労働者同士も名前は知らない。深夜から朝までの倉庫作業が多く、仕事が連続すると体調がおかしくなる。
「けれど、仕事のない日が続くと『このまま呼び出し(仕事)がなかったらどうしよう』と不安になる。明日仕事があるかどうかさえ、深夜まで待たないとわからず、予定なんて立てられない生活が続く」
…A君が繰り返し訴えたのは、「働きがいが感じられない!」ということです。
「上司や派遣先のいうノルマを懸命に達成して、ペコペコして働いて、『3年後の直接雇用』を狙っているヤツもいる。けど、いつクビになるかもわからないのに、そんな展望ほとんどゼロ」「両親とは離れて暮らしてる。大学での専門は語学だったけど、就職活動に失敗して正職に就けず、派遣でもう5年。…秋葉原の事件もあったけど、ほんっと人間腐っちゃいますよ」と、吐き捨てるように言います。
…登録型派遣を原則禁止していくとともに、実際に派遣で働いている若者がここから“抜け出す”ための具体的支援が必要だと痛感します。
口惜しさで顔をゆがめるA君に、「かえるネット」や民青同盟の活動を紹介し、「仲間と連帯し、こんな社会を変えよう」と呼びかけると、「そうですね。こういう場所って、必要ですね」と、また次の企画に来てくれることになりました。“予定の立てられない毎日”のなかではあるけれど。
…「派遣切り」「雇い止め」の嵐が吹き荒れるいまこそ、こうした多くの若者に出会わなくっちゃ!と、あらためて思います。一緒にがんばろう、A君!!
★写真は「政治 社会 Change!」をアピールするかえるネット京都によるパフォーマンス(9日 鴨川三条)。