08年7月23日(水)
ほんとうにダムは必要なの?―天ヶ瀬ダム、宇治川視察2008
淀川水系4ダム計画で再開発が予定されている天ヶ瀬ダム(宇治市)の現地調査に、穀田恵二国対委員長、浜田よしゆき6区候補、前窪府議や中路市議らと一緒に入りました。
天ヶ瀬ダム管理事務所で国土交通省近畿地方整備局から説明をうけて質疑応答。その後、ダム本体の周辺やトンネル建設予定地を視察。
続いて、宇治川の景観を守る住民運動をしておられるみなさんと、宇治川の槙島や塔の島などで説明をうけました。
この問題をめぐっては、先月、近畿整備局が流域委員会の意見を無視して「河川整備計画案」を公表したことに、“見切り発車”だと批判が上がっています。そこに盛り込まれた4ダム計画とは、天ヶ瀬ダムの再開発の他、大戸川ダム(滋賀県大津市)、丹生ダム(滋賀県余呉町)、川上ダム(三重県伊賀市)の建設であり、淀川水系全体に及ぶまさに莫大な公共事業計画ですが、費用負担や景観、治水・利水などさまざまな観点から「ほんとうにダムは必要なのか?」という疑問の声があがっています。
私は、現地調査には初めて参加しましたが、いったい本当に天ヶ瀬で1,500t/s放流が必要なのか? そのために巨大トンネルを新たに掘る方法しかないのか? 住民や研究者が指摘されているような地質や断層の問題はクリアしているのか? 1500t/s放流によって下流の堤防決壊や環境悪化がすすむのではないか?などなど、不明・疑問な点が多々あることが、あらためてわかりました。
…高速道路建設づくめの「道路中期計画」もそうですが、こうした巨大な公共事業計画が、地元住民や専門家の意見や、費用など、十分な検討抜きに突き進んでいくしくみが、どうも国民から見えにくくなっていると思えてしかたありません。地元のみなさんや党国会議員団と連携して、ひきつづき追及していきたいと思います。