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08年7月16日(水)

アートdeArtU(9)町とアートの“架け橋”に―アートフェスタin大山崎2008e001_artde)アート de Art

 「アートフェスタin大山崎町2008」(アサヒビール大山崎山荘美術館や京都造形芸大などによる実行委員会主催)が始まりました。「アートでかけ橋」というテーマで、町の歴史や文化遺産とアートを結ぼうと、3組のアーティストが大山崎町に関わった作品を町内各所に展示しています。

 …う〜ん、驚きました!どれも興味惹かれる作品ばかり。なんといってもバリバリの現代美術なんです。

 小沢剛さんの作品は、野菜を組み合わせた「ベジタブル・ウェポン」(写真左)。世界中でその地域のモデルと料理を決め、食材を買って「銃」の形に組み立てて撮影、料理して食べる。…一連の行為が作品だといいます。「人間が起こす多くの戦争は、お互いを知らないことによる誤解が原因」とする小沢さん。「銃」を「食べてしまう」という行為を通じて、お互いの文化や歴史を理解しあえれば、という思いが伝わります。

 オーストラリア在住の写真家セリーナ・オウさんは、町内で約1ヶ月暮らし、毎日撮影に。山荘美術館の職員や自動車ラインの技術者、駅員など町内で働く人々がモデルです。

 アートユニット「パラモデル」の林泰彦さんと中野裕介さんは、私と同じ京都市立芸大の出身。玩具のレールやブロックなどを用い、地元の子どもたちとの共同制作の記録も展示されています。ビールケース1万3千個を使った作品(写真下)が天王山を背にそびえ立ち、なんだか微笑ましく、子ども心をくすぐられます。

 山荘美術館では3作家の展示と常設展が見られますが、それぞれの作家のメッセージや個性がつよいので、作家ごとの展示を見てから山荘美術館へ、というコースがお勧めです。

 それにしても、小さな町を舞台にこうしたアートイベントが行なわれるのはすごいことです。「大山崎区民会館や、大山崎集会所など、長年町民の皆さんが利用してきた比較的古い施設に、現代美術の作品がマッチングしている風景は、ちょっとした見ものです」と真鍋宗平町長(『町長短信』より)。

 …なにかと話題の大山崎町ですが、“芸術家町長”の町が発信する真夏のアートメッセージにも、おおいに注目したいと思います。

 

*「アートフェスタin大山崎町2008」9月7日まで 075-791-9124(京都造形芸大)

*「アートでかけ橋」075-957-3123(大山崎山荘美術館)

   ★『京都民報』7/20付「成宮まり子のアートdeArt」

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メッセージ

はじめまして私は大山崎の住人です。朝、出勤時に坂を自転車で降りる時、ずっと気になっていた青い看板。バベルの塔の如くそびえ立つブロックも一瞬視界に入り謎でした。なぜならじっくり見ようかと思えばなくなっていたからです。
ネットでたどり着きました。
忙しくしていたらダメですね。
素晴らしい試みだと思います。アートは生活の一部であり触れられるものでしょうから。子供の頃にはわからなかったこの町の素晴らしさ住んで大人になり誇りに思うようになりました。
ゆっくり散策してみたいと思います。

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