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08年6月13日(金)

どやねん!?―後期高齢者医療制度廃止法案と、民主などの“審議拒否”2008

 後期高齢者医療制度、今日は2度目の保険料天引きの日。世論で廃止に追い込もう!と、日本共産党府会議員団や吉田幸一4区候補とともに四条河原町で訴えました。観光客、お年寄り、団塊の世代、そして若者も、たくさんの署名や激励に、この世論が福田内閣を包囲しているんだと実感です。

 …それにしても異常事態です。国会は。

 廃止法案、衆院で昨日審議入りのはずが、できないという事態。参院で首相問責決議が可決されたのを受けて、民主、社民、国民新党が本会議をボイコットしたからです。

 日本共産党は審議入りのために与党や民主党などにくりかえし働きかけました。穀田国対委員長が自民党国対委員長と会って「廃止法案の趣旨説明・質疑はぜひやるべきだ。野党の出席が共産党だけでも、ぜひ『答弁』の機会を与えてほしい」と、徹夜で準備した“答弁書”もしめして要求したとのこと。

 自民党は「共産党が野党の代表として趣旨説明・答弁に立つことに、他の野党が同意するならいいじゃないか」。そこで、民主、社民、国民新党に「同意」を求めましたが、「同意はできない」。…そして結局、廃止法案は審議入りできず。

 …みなさん、この経過、どう思われるでしょうか???

 率直に言って、民主党などの態度はとっても無責任だと思います。だって、廃止法案を提案したのは自分たちなのに、その審議をしよう、という時に「ボイコット」。誰が見てもおかしい!なにより、世論調査でも圧倒的な国民が「後期高齢者医療制度を廃止せよ」と怒っています。それなのに「審議拒否」では国民への裏切りにしかなりません。

 1週間の延長が決まった国会。日本共産党は、民主などに対して「後期高齢者医療制度廃止のために、提案者として責任を果たし議論すべき」と強く求めていきます。もし「ボイコット戦術」を続けるのなら、すくなくとも私たちに趣旨説明・答弁の権限を委ねるべきです。

 …そもそも、今回の“異常事態”。福田首相への問責決議案提出(11日)が直接の引き金となりました。

 日本共産党は問責決議案には賛成し、「可決された問責決議を首相は重く受けとめよ」と求めています。同時に私たちは、いまこのタイミングでの提出というのは適切ではないと、野党の共同提案には加わりませんでした。

 「(小沢代表は)結局、衆院解散に追い込む効力はないことを承知の上で、対決路線を強調し、国会閉会後も、党内を引き締めていく道具として、問責決議を利用したにすぎないのではないか。共産党が『効果のない状況で問責決議をしても、決議が軽いものになる』と共同提出に加わらなかったのも無理はない」…昨日の『読売』社説、私たちの主張と(珍しく?)一致しています。

 だいたい、国会議員の仕事っていうのは国会で議論をたたかわせることのはず。ところが、党首討論(11日)だって問責決議で吹き飛んでしまいました。「まさか、討論を避けたかったわけではなかろう」とは『毎日』社説。 その「まさか」の「討論回避」=「ボイコット戦術」で、最大の被害者は「後期高齢者医療制度廃止」を願う国民です!そして、思わぬ“助け舟”に喜んでいるのは自民・民主の与党にちがいない。

 …う〜ん、悔しい!民主党、議席たくさん持ってるのに何してんねん!?と言いたいところですが、まあ、そもそも今国会、民主党がやってきたのは「対決」を煽る一方で、自公与党との超党派議員連盟の会合を次々に開き、国家公務員制度や宇宙基本法、改正少年法など、重大な法案を次々と通しちゃったということでした。

 昨日の『京都』は、自民と民主の“秘密”の国対委員長会談まで行われたことを報道して、「第2の大連立」の動きだと書いている。『しんぶん赤旗』が報じているのは、こういう自民・民主の「政策協議」、実は、問責決議案を出したその当日もやっていたという事実。テーマは、「自衛隊の海外派兵恒久化」や「憲法改定」…。国政の重大問題で、国民の願いに背く方向へ手に手をとって歩みながら、一方で、国民の切実な願いである「後期高齢者医療制度廃止法案」は、ボイコット。

 …開いた口がふさがらん、とはこういうことを言うのでしょう。もう、いったい誰が真剣に国民の声に応える党なのか、明らかだと思います。

 ほんまに日本共産党がんばりどきや〜!

 まずは、後期高齢者医療制度廃止法案、衆院で審議入りさせ、徹底審議のうえで可決・成立させましょう。国民の世論と運動、論戦の力で!

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