08年4月12日(土)
丹後ちりめんの田勇機業訪問/舟屋の里・伊根で漁業者懇談会2008
今日と明日、与謝・丹後の日程です。
『京都民報』「アートdeArt」の取材を兼ねて、丹後ちりめんの織元である田勇機業を網野町に訪ねました。
「丹後でがんばっているところ」と紹介してくれた吉田さゆみさん(5区候補)や原田完府議と一緒に、田茂井勇人社長からお話を聞かせていただきました。
田勇では、丹後ちりめんの製造工程、撚糸から織り、染めまでを一貫してやっているとのこと。「業界は厳しいけれども、正絹の高い品質にはこだわりたい」と話す田茂井社長は、欧州などにも丹後ちりめんを“発信”して、ベルギーやパリのブランド、若手デザイナーとのコラボレートも追求しているそうです。また、地元企業が集まっての新ブランドの開発も…。
「丹後は高い技術を持っています。けれど、職人さんにふさわしい工賃が出せない現状です。ここをなんとか切り抜けたい」と社長さん。
…がんばるみなさんと、もっともっと連携して、支援をつよめていけるようにしたいと感じました。★詳しくは、『京都民報』4/20付「成宮まり子のアート de Art」に掲載予定です!
午後は、伊根町で伊根漁協の事務所をお借りした「漁業者のみなさんと語る懇談会」(党与謝地区主催)へ。
3月6日に行なった水産庁などの政府交渉について、吉田さゆみさん、漁業調整委員の田中信晴さんとともに報告し、他県のまき網船の取り締まりや、自衛艦事故、原油高騰対策・漁業者の所得保障などについてさまざまな意見や要望が出されました。
懇談のなかで、「本庄浜(伊根町)に新しい港を造っているが、地元の生産組合は人数が減って解散してしまい、せっかくの港を使う者がいない」という話が出され、さっそく元町議の案内で梅木府議とともに現地へ。
たしかに新しい防波堤がどんどん延びていってるのに、漁船や漁師の姿や気配はまったくありません。
…莫大な税金が使われているのに、うう〜ん、もったいない!!漁業予算のうち7割は公共事業が占めているといいます。こうした大型公共工事偏重ではなく、漁業者への支援・後継者育成こそ必要だと、伊根でもあらためて感じたところです。