08年3月 6日(木)
省庁交渉で上京〔その1〕…原油高騰対策、イージス艦事故などなど2008
今日は朝の新幹線で東京へ。原油高騰対策やイージス艦「あたご」事故などの問題で水産庁や厚労省、総務省と交渉。また巻き網漁業に関してのレクチャーのためです。吉田さゆみ・5区代表や漁業調整委員の田中信晴さん、府議団とともに行ってきました。
まずは巻き網問題。穀田衆院議員同席で、水産庁資源管理部沿岸沖合課の担当者と膝つきあわせ、京都の漁業者から出されている声を届けました。
発端は、京都に巻き網漁船がなくなって以降、他県(主に鳥取、島根など)の巻き網船が丹後半島近海でブリなどを大量に獲るようになり、沿岸の定置網や一本釣の漁民から吉田さゆみさんのところに苦情が寄せられたことです。この間、京都の漁業調整委員会と中部巻き網協議会との間で5回にわたる話し合いが持たれているものの、違法が「疑わしい操業」などが後を絶ちません。そこで今日はレクチャーという形で、水産庁としてどういう取締りや対策を行なっているのか、全国的な状況などについて詳しく話を聞き、いろいろなことが見えてきました。
午後は水産庁へ。…イージス艦事故を機に、京都でも「自衛艦は漁場でスピードも落とさず航行している」「わしも当たられた」「網を壊された」など漁民から怒りの声があがっていることを伝えると、「そんな実態はまったく初めて聞くこと」と担当者。「漁業者団体任せにせず、水産庁からも防衛省に厳しく申し入れるべき」と強く求め、あわせて原油高騰対策についても申し入れました(写真下:発言する吉田さゆみさん)。
「ほんとにびっくりしたなぁ!」と部屋を出た途端に田中信晴さん。「まるで、漁師が不注意だから事故が起こったと言わんばかり。水産庁ったら、わしら漁師の味方とちごたんかぁ」。…自らも一本釣り漁師である田中さんの“驚き”に、「ほんまにそうや!」と相槌をうちながら、次は厚生労働省と総務省へ。
総務省では、原油高騰対策の特別交付税について「福祉灯油」は寒冷地に限定せず申請があった都道府県・市町村すべてを対象にしたこと、その他の自治体の対策(ハウス農家や漁業者の燃料代補助、公衆浴場支援、中小業者支援のための利子補給など)についても、「自治体のアイデアを尊重して、手の挙がったものは全て対象にした」(!!)とのことです。…これは、ビッグなニュースです!(つづく)