08年3月 4日(火)
舞鶴海上自衛隊へ「あたご」事故、漁業者の安全問題で申し入れ/漁協でききとり2008
今日は、朝の列車に乗って東舞鶴へ…。
まずは、海上自衛隊舞鶴地方総監部に向かい、イージス艦と漁船との衝突事故に関わって、日本共産党として申し入れを行いました。
「あたご」と「清徳丸」との衝突事故の真相究明、再発防止はもちろんですが、実は、事故をきっかけに「わしも自衛艦に当たられた」などの声が、「あたご」の地元である京都(舞鶴、宮津、伊根など)の漁業関係者から数多く私たちのところに寄せられています。
「わしも10年前に自衛艦に当たられ、船首を損傷した」、「自衛艦は最小限の灯火しか点けず色も黒くて、避けようにも夜は見えないからおそろしい」、「いきなり出てきて、船のすぐ先を(潜水艦の)潜望鏡が通って行ったこともある」、「逃げようにも、網を曳いている時には逃げられない」、「定置網に乗りあげて設備を壊されたことがある」、「カニの漁場で訓練をするのはやめてほしい。漁場から離れてほしい」…etc.
こうした声をもとに、申し入れでは「自衛艦の灯火の改善」や「訓練海域の変更」「事前の情報通知」などが漁業者の安全のためには必要だとつよく求め、自衛隊からは事故の謝罪とともに「国民を守るのが自衛隊の役目。今回の申し入れを受けとめ、今後の安全対策に生かせるよう検討する」との回答がありました。
総監部を出て舞鶴港を見渡せる文庫山に登ると、「あたご」とともに舞鶴に配備されているイージス艦「みょうこう」(写真奥)の姿が。手前は「ましゅう」、インド洋に派遣された補給艦です。他にも、名前はわかりませんが艦船がひしめくように停泊しています。
…“漁民より軍事優先”なんてありえない!この当たり前のことが通るように、ひきつづきとりくんでいきたいと思います。
さて、お昼は、せっかく舞鶴に来たんだから…と奮発(!?)して“海鮮丼”に舌鼓。午後は、田井、成生(なりう)など舞鶴でも一番東の地域の漁協を訪問し、原油高騰の影響や自衛艦問題とともに、巻き網漁船が他府県から入ってきて定置網漁が影響をうけている問題や、漁業の規制緩和の動きなどについて懇談させていただくことができました。
…いつも感じることですが、“現場の声”には学ぶことが本当に多いです。明後日はこれらの問題で、国会・穀田室レクチャー、水産庁交渉など予定しています。1歩でも2歩でも、みなさんの要望にこたえられるように、がんばりますね!!