成まりブログ2008年03月
08年3月30日(日)
市田忠義書記局長迎え、総選挙勝利めざす演説会/南山城村で2議席獲得2008
昨夜は、市田忠義書記局長を迎えて、総選挙勝利をめざす演説会がありました。穀田恵二比例・小選挙区1区重複候補、原としふみ2区候補、石村かず子3区候補、吉田幸一4区候補、浜田よしゆき6区候補とともに訴えました(吉田さゆみ5区候補は京丹後の演説会)。
会場の左京区みやこめっせに向かう琵琶湖疎水べりは、桜のつぼみが開きはじめています。2部咲きといったところでしょうか。
”花冷え”のなか演説会には3200人がご参加いただき、また毛利崇弁護士や三浦次郎医師から日本共産党への期待の言葉をいただきました。
市田さんは、京都市長選挙の結果についてバングラデッシュ大使から「951票差、惜しかったですね」と声をかけられたエピソードを紹介し、「京都のみなさん、汝の価値にめざめよ!です」と激励。「市長選でしめされた市民の力を、来るべき総選挙で発揮しよう」と力を込めて呼びかけられました。
続いて、末期症状の福田政権、「審議拒否」の民主党をどうみるか、日本共産党が果たしている役割・値打ちなど、60分にわたって解明。…わかりやすいことと、会場の笑いが絶えない市田さんの演説、勉強になりますね〜。
★さて、たったいま、南山城村の村議選、日本共産党のしばがき紀行さん、青山まり子さん当選との報が入りました!…しばがきさんトップ、青山さん4位、前回よりも票数を伸ばし昨年参院選比例票の約2倍の得票とのこと。やった〜!
…次はいよいよ、解散・総選挙でしょうか。
08年3月28日(金)
大江健三郎さん全面勝訴!沖縄戦「集団自決に軍、深く関与」と大阪地裁2008
夕刊各紙の1面、「集団自決『軍 深く関与』」「大江さん全面勝訴」「沖縄ノート 大江氏記述は妥当」などの文字が踊っています。
『沖縄ノート』の著者である大江健三郎氏と岩波書店を、「沖縄戦での集団自決に旧日本軍の命令はなかった」とする原告が「名誉毀損」で訴えていた裁判。…大阪地裁は、「軍から自決用に手榴弾が配られたという住民証言が多数ある」「手榴弾は軍隊にとって貴重な武器であり、軍以外からの入手は困難」「集団自決が起きた全ての場所に軍が駐屯しており、駐屯していない場所では起きなかった」などの事実をふまえて「軍の深い関与」を認定したそうです。
「私の『沖縄ノート』を裁判官がきちんと読んでくれた結果」と大江さんはコメント。全面勝訴です!
この問題では、昨年来、高校の歴史教科書から検定によって「軍の命令、関与」の記述が削除されたことが大問題になっています。実は、今回の原告らの主張を、文科省は「削除」の根拠のひとつにしていたとのこと。その根拠は成り立たないと審判が下されたのです。…一刻も早く教科書に記述を回復すべきは当然です。
「軍の命令、関与は事実」「歴史をゆがめるな」と、昨秋11万人が集った沖縄県民大会。参院選をうけた国民世論も後押ししています。
そして、大江健三郎さんは憲法「九条の会」の呼びかけ人の1人。…過去のあやまちを隠さずに伝えることと、現在の戦争の火種を許さないこと、それらはひとつに繋がっているのだと、あらためて感じます。
今回の原告側は「控訴」の方針と伝えられています。…“綱引き”は続きますね。がんばらなければ…。
08年3月27日(木)
『資本論』学習の“師匠”砂川良昭さん謝恩会/道路特定財源で福田首相、緊急会見2008
長年、民青同盟府委員会で専従の学習会を担当していただいた砂川良昭さんが勇退されることになり、「謝恩会」がありました。
砂川さんは、私にとって『資本論』学習の“師匠”です。…ちょうど10年前、民青同盟で働きはじめた時にお世話になり、60才を過ぎてから『資本論』の再学習に挑戦したという話に、びっくりしたのを覚えています。それが、私自身が『資本論』を読み、読了するきっかけになりました。
砂川さんの謝恩会での“記念講演”。テーマは、中国「人民公社」の大失敗とその要因を日本共産党の新しい綱領に照らして分析。…82才、“砂川節”健在!です。
集まった20〜40代の“師弟”メンバーから発言し、党府委員会からも渡辺委員長、細野書記長が飛び入り。
…いくつになっても学び続け、挑戦し続ける(ときには失敗しても)。砂川さんの“生き様”から、私も学び続けよう、襟を正して〜、とあらためて感じました。
師匠、ますますのご健勝をお祈りします!!
さて、夜のニュースでは道路特定財源問題で福田首相が緊急記者会見。「道路特定財源について、今秋の税制抜本改革時に廃止し、09年度から一般財源化する」とのこと。
この間、日本共産党は穀田恵二国対委員長を先頭に連続してこの問題を追及してきました。…世論と国会論戦がここまで追い込んだんだなぁ〜と感じます。
けれど、「一般財源化」するんなら、08年度(つまり4月1日)からすぐやるべきだし、暫定税率問題も含めて「ガソリン税の値下げ」こそが多くの国民の願いではないでしょうか。
首相は、「道路中期計画」―10年間で59兆円の道路特定財源を注ぎ込む―は「期間を5年に短縮する」と言います。だけど「一般財源化する」なら「白紙に戻す」ことにしないとつじつまが合いません。だいたい「計画」のうち半分くらいは「ムダづかい」と批判の多い高速道路建設計画なんだから、白紙撤回してすべきです。
…矛盾だらけです。国会も先行き読めません。けれどともかくも、政治が動いていますね。“国民の声”によって。
08年3月25日(火)
「農業再生プラン」でJA京都中央会と懇談/南山城村議選、告示される2008
日本共産党の「農業再生プラン」を持って、申し入れ・懇談をすすめています。今日はJA京都中央会を細野書記長や松尾府議、吉田さゆみ5区候補、吉田幸一4区候補らと訪問し、地域振興対策部長さんらと懇談しました。
私と松尾さんから「プラン」を紹介したところ、「農業を守るには国民的理解が必要。日本の土地・自然条件では外国の大規模型農業に対抗していけるはずがない。国の支えが不可欠だと考えている。ぜひ超党派でとりくんでほしい」、「具体的な数字も入っていてわかりやすい。民主党の『自給率100%』より説得力がある」などのご意見をいただきました。
農協で努力しておられるコメの販売促進や「京やさい」ブランド、学校給食、減農薬栽培指導、消費者教育などについてもお聞きすることができ、たいへん貴重な場となりました。…どうもありがとうございます。またいろんな機会にうかがいたいと思います。
午後は村議選が本日告示された南山城村へ。
…JR関西本線を月ヶ瀬口駅へ。たった1両の小さなワンマン電車が、木津川に沿って谷筋を縫うように走ります。車窓からは山桜や渓谷の眺め、すばらしい!!
村議選に立候補した青山まり子候補、しばがき紀行候補とともに、日本共産党の2議席をと街頭から訴えました。空が碧い。気温18℃、暑い!
清潔・住民本位の村政を4年間すすめてこられた橋本洋一前村長や浜田よしゆき6区候補も、終日候補者カーに乗り込んで訴え。
「無投票か」とも言われていましたが、午後5時直前、11人目の立候補者が出て選挙戦となりました!
…あと5日、がんばりましょう。
08年3月24日(月)
派遣から正規雇用へ“潮目の変化”実感!…労組訪問で2008
焦点になっている労働者派遣法の改正問題で、京都市内南区の連合系労組などを訪問しました。「派遣を正規雇用にすると会社の方針が伝えられ、とりくみ始めた」など、派遣→正規雇用への“潮目の変化”を実感!です。
党南地区労対部の藤本さんと一緒に訪ねたのは、GSユアサバッテリー、三谷伸銅、藤井合金、カシフジ、大日本スクリーン、日本板ガラスなどの労働組合です。
連合、全労連どちらにも属さない大日本スクリーン労組では、組合役員の方にお話をうかがうと、約250人いる従業員のうち100人(約4割)が派遣労働者とのこと。「ここまで増えると、開発や生産も含めて派遣で成り立っている。この間の流れをうけて、会社も『派遣労働者を正社員にしていく必要性を認識している』としているので、会社と組合とでとりくんでいこうとしている」のだそうです。
続いて、大手建材製造メーカーの労組へ。組合事務所を訪ねたところ、「共産党だったら、もう1つの組合じゃないですか?」と書記長さん。「いえいえ。今日は連合さんをお訪ねしたんです」と訪問の主旨を伝え、職場の現状を聞かせていただきました。
こちらの会社でも、国会の法改正議論をうけて、会社から最近「派遣期間を過ぎた派遣労働者を直接雇用に」との方針が伝えられたといいます。「70人(約4分の1)の派遣がいるが、現場では正社員と同じ作業服で同じチームでやっている。けれど給料は出所が違うし、額も差が大きい。正社員からもせっかく仕事をおぼえた派遣社員が辞められたら困るという声も出ているので、今後、会社の方針をうけて組合で検討を始めていく」とのお話でした。
三谷伸銅でも、「うちの上部、民主党もこの問題はやっている」と労組役員さん。…派遣労働者の労働改善は労働者全体の働き方につながる、ぜひ力を合わせていきましょう、と意気投合。
…「ほんまに“潮目”が変わっとるなぁ!驚いた〜」と藤本さん。昨年までなら門前払いだったのにまったく様子が違うと言います。
私も、労働者・青年のたたかいと志位質問など党の国会論戦が世論を変えてきており、むしろ経営側が“潮目”を読んで「正社員化」の方針を次々と発するようになってきていることに、ほんとうに驚きました。
あの志位質問の結果、滋賀のキャノン工場などでは「派遣を正規雇用に」との計画が発表され、村田機械の新工場予定地にも「正社員大募集」の看板(写真右:党近畿ブロック提供)が立っているとのこと。
…まさに“いまが旬!”です。いま“潮の境目”に立っていることを自覚して、がんばらなくっちゃ!と感じます。
08年3月23日(日)
春・旅立ち♪〜民青同盟:高校生3年生を送る会♪2008
春、旅立ちの季節です〜♪
民青同盟の「高校3年生を送る会」で、高校・大学生や相談員のみなさんと学習&ビンゴゲームで交流しました。
私は、高学費や雇用問題など若者の声が政治を動かしていることや、教育「改革」で何がねらわれているかを話し、「『競争万能』『自己責任』論にサヨナラし、仲間と自分の成長を大切にして、新しい時代をひらこう」と呼びかけました。
交流タイム。連想する言葉を並べるビンゴゲームのテーマは「春」。…サクラ、雛祭り、花粉症、卒業、入学、クラス替え、タンポポ、旅立ち、別れ、とすすんで、恋(?)、思い出(??)、チラシ寿司(???)というのも。…「春」への想いはいろいろですね。
…私が民青高校生班だったのは20年も前。いまの高校生のみんながとてもしっかりしていて励まされました。
*学習会の感想*
「日本とスウェーデンの教育はまったく違っていてびっくり。初めて聞くことばかりで、話を聞いているうちにいろいろ疑問が出てきてもっと聞いてみたいと思いました」(高校1年生)
「今すごく問題になっていることの再認識だと思いました。ちゃんと理解して、今の社会にのみこまれないようにしようと思います」(高校2年生)
「日本もヨーロッパみたいに学費無償にすればいい。大人がちゃんとやってほしいです」(高校3年生)
「成宮さんに会えてよかった。進学してもいろんなことに挑戦していきたいです」(高校3年生)
08年3月20日(木)
夜久野で集い―後期高齢者医療に怒り!「共産党の綱領、読ませてもらう」と次々2008
夜久野へ行ってきました。“春分”といっても冷たい雨。そのなかを「夜久野 暮らし政治を語る集い」には「共産党の演説会は初めてじゃ」という方々など、約40人にご参加いただきました。
中島英俊市議が福知山市汚職問題や「夜久野ふるさと公社」の現状を報告し、吉田さゆみ5区候補がイージス艦事故や農業「再生プラン」に触れて総選挙への決意。
続いて「後期高齢者医療制度でどうなる!?」という紙芝居が上演されました。…大江町の党後援会の方が作られたそうで、とってもわかりやすいんです!!
私は、先日の小池参院議員の追及を紹介しつつ、75歳以上を差別する非情なこの制度が、国の医療費削減を狙ったものであり、背景には財界の要求があることや、高速道路など大型公共事業のムダや大企業・大金持ち減税にメスを入れれば医療・社会保障をもっと豊かにできるという日本共産党の“提案”を紹介しました。
「この制度に腹が立ってしかたない。裁判したいがどうだろうか?」「わからんことばっかりだったが、勉強して周りにも伝えていきたい」と会場から。「たたかいを一緒に広げ、昨年の参院に続いて衆院も国民の声で変えるチャンスです」と吉田さん。
…終了後、「共産党の『綱領』を読ませてもらう」と何人もの方が入党申込書を持って帰られたのにはびっくりしました。政治への怒り、党への期待、夜久野町でも大きく広がっていることを実感です!
帰りに、9号線沿いの“福知山温泉”へ。これまで何十回と横見に見ながら通り過ぎてたんですが、やっと、念願が叶いました。
08年3月17日(月)
化学物質過敏症(CS)のこと2008
先日、化学物質過敏症(CS)と診断されたKさん宅(中京区)にうかがって、穀田衆院議員秘書の小林さん、原田完府議、平井良人さん(元市会候補)と一緒にお話を聞きました。
化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)というのは、化学物質に繰り返しさらされるなどが原因で起こる現代の“環境病”で、「シックハウス症候群」も含め、日本でも100万人が発症していると言われています。けれど、診断できる医療機関が限られていて、「更年期障害」や「精神疾患」、「原因不明」とされる患者も多いそうです。
Kさんも、めまい、頭痛、息が苦しい、ぼおっとしてなにもできない、…などの体調不良が続き、知人の紹介で東京の北里病院に行って、初めて「化学物質過敏症」と診断されたとのこと。Kさんだけでなく家族3人がそろって発症し、90年続いてきたお豆腐屋さんもやめざるをえなくなったそうです(昨年『京都』でも報道)。
「目の前のマンション建設の時がしんどかった。町内のマンション建設ラッシュが原因だと思う」とKさん。…独自の地図に、ここ数年のマンション建設場所と、具合が悪くなっている人々の家に色を塗っておられるのを見せていただいて、「えっ〜!こんなに!!」…驚愕しました。
Kさんが住んでいるのは御所南学区。この学区にとどまらず“田の字型”地域や中京区全体も、まさにマンション建設は“ラッシュ”になっています。…Kさんのこの深刻な事態は、他でも起こっているんじゃないか!?と感じました。
建設業者に言っても「ウチだけが悪いのか」、市に言っても「ホントにこれが原因でしょうか」と言われ続けているというKさん。しんどい身体をおして「ほっとけません。なんとかしてほしい」の言葉、切実です。 …国・府・市レベル、連携して対策強化を求めていきたいと思います。
08年3月16日(日)
“みんなキラキラ働きたい”――中京で青年雇用シンポジウム2008
中京区で青年雇用をテーマにしたシンポジウムが開かれ(主催は民青中京地区&みやこユニオン)、首都圏青年ユニオンの河添誠書記長、佛教大学の金澤誠一教授とともに、パネリストとして参加させていただきました。
約60人が集まった会場には“出張カフェ”もオープンし、おいしいケーキやコーヒーも。…若いみんなが手作りで準備したあったかい雰囲気が伝わります。
青年の不安定な働き方をめぐっては、とくに京都では、一昨年の「円山青年一揆」以来ずう〜っと、たたかいの先頭に若者が立ってきました。安定した職につけないのは「自己責任」じゃない、政治と社会の責任だ!と、苦しめられている当事者自身が声を上げ、行政を動かしてきたんです。
だから、今回みたいな企画が行政区レベルでも青年たちの手で準備されたことを、とてもうれしく思いました。
国政レベルでは、労働者派遣法の改正がひとつの焦点になりつつあります。「派遣法を労働者保護法に」と、日本共産党は提案しています。…1人ひとりの若者の声が国政を動かします。その架け橋となってがんばらなくては。
河添さんに「反貧困」バッチ、もらっちゃいました。「反貧困フェスタ2008」(3/29東京)。貧困の実態を告発し「自己責任」論を乗越えていこうと、「反貧困ネットワーク」が開催するんだそうですよ。…かっこいい!
08年3月15日(土)
石村和子3区候補と伏見・国政リレー宣伝/南山城村議選せまる2008
昨日の雨と打って変わり、今日はいいお天気。…“街宣日和”やね〜とか言いながら、石村和子3区予定候補と一緒に伏見で国政リレー宣伝。
西野さん→赤阪さん(市議)→上原さん(府議)とリレーしていただいて、約2時間宣伝カーを走らせました。
「憲法九条守ってや〜」と中学生。
「どっかで見たことある〜。あっ!参議院選挙の人や」と東大手筋で。
…すごい、あちこちから声がかかります。
「中村和雄さんが951票差に迫り、国保料が下がることになりました。…総選挙は、日本共産党と石村かずおさん、…あっ間違えた」とマイクで赤阪さん。
…もぉ〜!! でも、中村和雄さんと石村和子さん、2字違いですね。
そのままJRと車を乗り継ぎ、京都府“最南端”の南山城村へ。3/25告示・3/30投票で村議選が行なわれます。
橋本洋一前村長や浜田よしゆき衆院6区候補と一緒に、「ニュータウン」にある青山まり子さんの事務所開きでご挨拶し、そのまま街頭宣伝へ。
夜は、しばがき紀行さん(38)の演説会で、くらしを守る日本共産党の2議席を必ず、と訴えました。
「大丈夫と言われて勝ったためし無し」と浜田さん。…定数10で2議席確保は大変です。必死でがんばらなくっちゃ!また応援に来ます。
08年3月13日(木)
続く志位委員長質問への反響…寄せられた労働相談から2008
志位質問への反響がとまりません。
2月8日、衆議院予算委員会でキャノンなどの派遣労働の実態を志位委員長がとりあげてから1ヶ月あまり。「毎日」の「風知草」に続き、「朝日」が「志位委員長、SGJ(スーパーグッドジョブ)ネットで共産党熱 若者ら」と書いてから、2週間。
なのに昨日も電話がかかってきました。それにメールも2件。…どれも、派遣労働をめぐっての告発や相談です。
★以下は別の相談事例ですが…
「もう時給は上げられない。有給休暇をとりすぎる。次に(クビを)切られるのはキミだよ」と契約更新時に“宣告”されたというAさん。派遣で働く先は京都を代表するS社の子会社。時給は930円。
Aさんはシングルママです。
実際に「切られた」人を目の当たりにして、前より悪い労働条件になっても何も言えない。失業するわけにはいかないから…。子どもたちはまだ小学生だそうです。
…まるで、人の弱みにつけこむようなやり方。しかも京都を代表する有名企業が!と腹が立ちます。
Aさん一緒にがんばりましょう、と志位質問を見てもらいました。
…働き方に疑問を感じるみなさん、相談、連絡、待ってます!
08年3月11日(火)
アートdeArtU(5)理想の居場所をつくる―建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズe001_artde)アート de Art
滋賀県立近代美術館で開催中の「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」に触発され、建築家ヴォーリズの足跡を滋賀・京都にたどってみました。
ヴォーリズといえば、豊郷小学校の“取り壊し騒動”をきっかけにその名を知った方も多いのではないでしょうか。その小学校の階段手すりには「ウサギとカメ」のブロンズ像がちょこんと鎮座しています。子どもたちに小学校をプレゼントした地元出身の事業家が「カメのように誰も見ていなくても努力し、ゆっくりでいいから前に行きなさい」と、昔々、先生から教えられたというエピソードにちなんだものだそうです。“騒動”とは対照的に、なんともかわいらしい話です。
そういえば、ヴォーリズの建築はどれもみな、人を包み込むような優しさやシンプルな中にもあたたかさが溢れています。「使う人をいちばん大切に」とした彼の思いが見てとれるようです。
1905年に英語教師として来日したヴォーリズは熱心なキリスト教者でもあり、そのために2年で解職されてしまいます。その後、建築の仕事を始めて、全国に教会や学校、住宅、店舗ビルなど1000を超える建築設計を行なっています。
彼が拠点にした近江八幡市の歴史的な町並みに建つ旧八幡郵便局を訪ねました(写真上)。玄関や窓のアーチ型が印象的で、現在はヴォーリズ建築保存再生運動「一粒の会」の事務所が置かれているとのこと。
旧水口図書館(写真左:滋賀県甲賀市)は、いまも小学校の敷地に建つ地域のシンボル的存在です。塔屋上のランタンと呼ばれるつくりがいかにも粋で目を惹きます(国登録有形文化財)。
京都でも、東華菜館(旧矢尾政)は「海の幸山の幸」の食材をモチーフにした玄関など、四条大橋におなじみの風景。他、京都大学YMCA会館(左京区)、御幸町教会(中京区)、大丸ヴィラ・旧下村邸(上京区)など、ヴォーリズ建築はあちこちにあり、いまも活躍中です。
特定の様式にこだわるよりも、合理性や日本の風土・暮らしとの調和をめざし、“理想の居場所”づくりを追求しつづけたヴォーリズ。だからこそ時代を超えて親しまれるのでしょう。…今年は彼が建築の仕事を始めてからちょうど100年にあたるそうです。
*「信・望・愛―理想の居場所をつくる ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」滋賀県立近代美術館 3月30日(日)まで
★『京都民報』3/16付「成宮まり子のアートdeArt」
08年3月 8日(土)
これが“市長選効果”!?…国政報告街宣に反応上々!2008
夕方、駆けつけたこくた恵二衆院議員・国対委員長とともに、四条通りで緊急の国政報告宣伝にたちました。
冨樫豊市議が京都市長選挙の結果をしゃべりだすと、「あれ?こんなに私たち人気あったっけ!?」とびっくりするほどたくさんの人々が手を振ってくれます。…これが“京都市長選効果”なのでしょうか。
吉田幸一・4区候補が派遣など青年雇用問題を。私はイージス艦事故の問題について京都の漁民から「自衛艦は舞鶴・若狭湾でもまるで殿様だ」と怒りの声が寄せられていることや、党として舞鶴の自衛隊に申し入れを行なったことを紹介しました。
続いてこくたさんは、“空転国会”の予算案審議ができない事態は自民・民主のどちらにも責任があり、日本共産党は週明けからの審議入りを求めていることを強調。イージス艦事故をめぐって自衛隊の「軍事優先、隠蔽体質」を批判し、道路特定財源にも触れて「政治の軸足をくらし優先に」と、総選挙での日本共産党の躍進を訴え。
道行く人々や車・バスの中からもたくさんの激励。…まるで、「政治は変えられるんだ」という感覚を、いっきにみんなが取り戻したかのような反応。これが“951票ショック”なんだ!とあらためて嬉しくなりました。
今日は、党の若手職員・議員対象の学習会にも参加しましたが、本当にこの激動の時代、がんばりがいのある時代を実感です。季節も春へと移り変わります。どんどん外に出たい!!
08年3月 7日(金)
省庁交渉〔その2〕…総務省「原油高騰対策は自治体のアイデア尊重」2008
(6日の省庁交渉のつづき)
総務省で、原油高騰対策を行なう自治体への支援拡充を求めたところ、省側の担当者からは、現在までに、@「灯油代補助」については12都道府県と689市町村が実施し、すべて特別交付税の対象にした、Aその他にも、社会福祉施設(老人ホーム等)への暖房費・燃料費などの高騰分の補助(12市町村16事業)、公衆浴場に対する支援策、農林漁業への利子補給や保証料補助等の金融措置、燃料費・施設整備の補助(ハウスの2重トンネル等)についても、交付税措置の対象とする、ことが明らかにされました。
…つまり、自治体が「やる」と言ったものはすべて特別交付税(1/2を国が補助)の対象にしたってことです!!
…えっ!ホントに?と思って確かめてみると、@については「寒冷地に限定するものではない。寒冷地はより大変だろうという意味だけであり、現に徳島県(*)でも旺盛にやられている」との回答がありました(*県の実施を機に県内24全市町村が実施)。
Aについても、私が「却下したものはないのか?住民の声・実情をふまえていろんな施策をやろうとしている自治体に、ぜひ様々なやり方についても手が挙がったら広く認めてほしい」と求めたところ、自治財政局調整課の桑田補佐からは「地方交付税はそもそも自治体が自由に使える財産です。今回も自治体のアイデアや独自性を尊重して、様々な施策の申請が山のように届いているが、基本的にはすべてを対象にする」との回答がありました。すごい!
ただ、これは07年度補正予算の枠組みであり、新年度はまだ未定とのこと。私たちは、「冬季の福祉灯油だけではなく、原油高騰ということでは引き続き対策が求められる。新年度もぜひとも実施を」と求めました。
…しかしこれは大きな前進です。国民の声と運動が原油高騰対策でもこうした成果を切りひらいたことにあらためて確信をつよくしました。ひきつづき要求をあげ、新年度も行政を動かしていくことが大事ですね。さっそく京都のみなさんに返し、奮闘するぞ〜!
PS.省庁交渉の後、井上哲士参院議員室へ。参院審議入りを前(?)に、自衛艦事故に関わる京都北部の実態を、吉田5区候補、田中信晴さんとともに詳しく話してきました。…ぜひ予算委員会で取り上げてほしい!早く、審議入りを!!
08年3月 6日(木)
省庁交渉で上京〔その1〕…原油高騰対策、イージス艦事故などなど2008
今日は朝の新幹線で東京へ。原油高騰対策やイージス艦「あたご」事故などの問題で水産庁や厚労省、総務省と交渉。また巻き網漁業に関してのレクチャーのためです。吉田さゆみ・5区代表や漁業調整委員の田中信晴さん、府議団とともに行ってきました。
まずは巻き網問題。穀田衆院議員同席で、水産庁資源管理部沿岸沖合課の担当者と膝つきあわせ、京都の漁業者から出されている声を届けました。
発端は、京都に巻き網漁船がなくなって以降、他県(主に鳥取、島根など)の巻き網船が丹後半島近海でブリなどを大量に獲るようになり、沿岸の定置網や一本釣の漁民から吉田さゆみさんのところに苦情が寄せられたことです。この間、京都の漁業調整委員会と中部巻き網協議会との間で5回にわたる話し合いが持たれているものの、違法が「疑わしい操業」などが後を絶ちません。そこで今日はレクチャーという形で、水産庁としてどういう取締りや対策を行なっているのか、全国的な状況などについて詳しく話を聞き、いろいろなことが見えてきました。
午後は水産庁へ。…イージス艦事故を機に、京都でも「自衛艦は漁場でスピードも落とさず航行している」「わしも当たられた」「網を壊された」など漁民から怒りの声があがっていることを伝えると、「そんな実態はまったく初めて聞くこと」と担当者。「漁業者団体任せにせず、水産庁からも防衛省に厳しく申し入れるべき」と強く求め、あわせて原油高騰対策についても申し入れました(写真下:発言する吉田さゆみさん)。
「ほんとにびっくりしたなぁ!」と部屋を出た途端に田中信晴さん。「まるで、漁師が不注意だから事故が起こったと言わんばかり。水産庁ったら、わしら漁師の味方とちごたんかぁ」。…自らも一本釣り漁師である田中さんの“驚き”に、「ほんまにそうや!」と相槌をうちながら、次は厚生労働省と総務省へ。
総務省では、原油高騰対策の特別交付税について「福祉灯油」は寒冷地に限定せず申請があった都道府県・市町村すべてを対象にしたこと、その他の自治体の対策(ハウス農家や漁業者の燃料代補助、公衆浴場支援、中小業者支援のための利子補給など)についても、「自治体のアイデアを尊重して、手の挙がったものは全て対象にした」(!!)とのことです。…これは、ビッグなニュースです!(つづく)
08年3月 4日(火)
舞鶴海上自衛隊へ「あたご」事故、漁業者の安全問題で申し入れ/漁協でききとり2008
今日は、朝の列車に乗って東舞鶴へ…。
まずは、海上自衛隊舞鶴地方総監部に向かい、イージス艦と漁船との衝突事故に関わって、日本共産党として申し入れを行いました。
「あたご」と「清徳丸」との衝突事故の真相究明、再発防止はもちろんですが、実は、事故をきっかけに「わしも自衛艦に当たられた」などの声が、「あたご」の地元である京都(舞鶴、宮津、伊根など)の漁業関係者から数多く私たちのところに寄せられています。
「わしも10年前に自衛艦に当たられ、船首を損傷した」、「自衛艦は最小限の灯火しか点けず色も黒くて、避けようにも夜は見えないからおそろしい」、「いきなり出てきて、船のすぐ先を(潜水艦の)潜望鏡が通って行ったこともある」、「逃げようにも、網を曳いている時には逃げられない」、「定置網に乗りあげて設備を壊されたことがある」、「カニの漁場で訓練をするのはやめてほしい。漁場から離れてほしい」…etc.
こうした声をもとに、申し入れでは「自衛艦の灯火の改善」や「訓練海域の変更」「事前の情報通知」などが漁業者の安全のためには必要だとつよく求め、自衛隊からは事故の謝罪とともに「国民を守るのが自衛隊の役目。今回の申し入れを受けとめ、今後の安全対策に生かせるよう検討する」との回答がありました。
総監部を出て舞鶴港を見渡せる文庫山に登ると、「あたご」とともに舞鶴に配備されているイージス艦「みょうこう」(写真奥)の姿が。手前は「ましゅう」、インド洋に派遣された補給艦です。他にも、名前はわかりませんが艦船がひしめくように停泊しています。
…“漁民より軍事優先”なんてありえない!この当たり前のことが通るように、ひきつづきとりくんでいきたいと思います。
さて、お昼は、せっかく舞鶴に来たんだから…と奮発(!?)して“海鮮丼”に舌鼓。午後は、田井、成生(なりう)など舞鶴でも一番東の地域の漁協を訪問し、原油高騰の影響や自衛艦問題とともに、巻き網漁船が他府県から入ってきて定置網漁が影響をうけている問題や、漁業の規制緩和の動きなどについて懇談させていただくことができました。
…いつも感じることですが、“現場の声”には学ぶことが本当に多いです。明後日はこれらの問題で、国会・穀田室レクチャー、水産庁交渉など予定しています。1歩でも2歩でも、みなさんの要望にこたえられるように、がんばりますね!!
08年3月 2日(日)
世代超え「学費が高すぎる!」――北地区「高学費シンポジウム」2008
北地区(北区・上京区)で「高学費を考えるシンポジウム」(主催:党地区委員会、民青同盟)が開かれ、パネラーとして龍谷大の細川孝教授や精華大学学生自治会長の山田史郎さんとともに参加しました。
細川先生は、国際人権規約「高等教育の漸進的無償化」条項をいつまでも「留保」しつづける日本政府を批判し、「論点はハッキリしている。あとは踏み出すかどうかだ」と強調され、山田さんは、自分が“学費ハンスト”をした背景には、高学費のためにバイト漬け、遠距離通学を強いられサークルも授業もままならない、という多くの学生の実態があることを告発。「京都から発信したい。せっぱ詰まってる学生をなんとかする運動を共産党にもお願いしたい」と話されました。
私は、国会論戦を紹介しつつ、“財源”的に見ても軍事費やムダな公共事業費にメスを入れれば学費値下げは可能なこと〜例えば@あの「あたご」などイージス艦2隻分=2800億円で、東大の学費免除制度(年収400万以下世帯対象)を全学生に広げることができる、A高速道路建設ばかりを優先する「道路特定財源」年間5.7兆円(10年間で59兆円)などのうち1兆円を回せば、私学助成の大幅増額で1人あたり47万円の学費値下げ分が生まれる、ことを紹介し、「総選挙で国会の力関係を変え、学費を下げよう」と呼びかけました。
続いて、会場から次々と手が挙がり、学生や親の立場から、また大学生協職員や現役高校生からも発言がありました。
…高い学費とそれをつくりだしてきた歴代自民党政府によって、学生も親も高校生も苦しめられ未来を奪われている、まさに異常な実態がうきぼりになったと思います。世代を超え、この問題を世論にし、総選挙の大争点に押し上げたい!とあらためて。がんばるぞ!