08年2月21日(木)
園部、京丹波町で農家訪問。Iターンの若手、酪農家、子牛の誕生2008
農家への訪問。南丹市園部町や京丹波町をまわりました。
園部では、農業委員の野村健さん(前町議)とともに春菊の栽培農家へ。エコファーマーの認定をとり、地域ぐるみで低農薬栽培をすすめておられる方は、「18年やって、やっと『園部の水菜』と認められるようになったのに、キューピーが茨城県で大規模に水菜を作りだした。私らではとても太刀打ちできない」。また、原油高騰でハウス内の灯油暖房はやめて二重トンネルにしたけれど、そのビニールも高騰しているとのこと。私たちも原油高騰対策で、ハウス農家への緊急支援を求めていることをお話しすると、「それはぜひともやってほしい」と話されました。
集落営農組合の中心メンバーを訪問。「共産党とは意見は違うが、農業のことなら言いたいことがいっぱいだ」という男性は、企業の営業マンから専業農家に転職して12年になるとのことで、農政がコロコロ変わるから見通しが持ちにくいと言います。「農業とは設備投資して結果を出すのに時間がかかるもの」という話に、なるほど、とうなずきました。「価格保障・所得補償には、『ばらまき』との批判もあるけど、水田の畦の草刈りや水路掃除でも、環境保全や治水、いろんな役割がある。農水省より環境省がやったら国民的に理解されるんじゃないかな」。…温暖化により広がる新種の病気や原油高騰、農業大学生の進路まで、さまざまな意見をうかがうことができました。
夕方からは京丹波町へ。山田均町議とともに訪問した新規就農の青年(和知)は、「こんなに厳しいとは!というのが実感です。条件不利地でも市場では同じ競争にさらされる。それに鳥獣被害。サルが怖くて収益のよい黒豆などが作れない。ハウスの外は“サル天国”。なんとかして」と、切実です。…子どもさんもまだ小さいそうで、若い世代が続けられる支援、中山間地支援の拡大は待ったなしです!
丹波、瑞穂では酪農家3軒を訪問。輸入エサの高騰対策を党国会議員団が申し入れたことを紹介すると、「ほんとになんとかしてほしい。子牛の価格にも影響している」とのこと。牛舎を見せていただき、搾乳や糞尿処理など1日だって休めない大変さを目の当たりにし、ため息が出る思いです。
するとそこに、産まれたばかりの子牛が!…「さっき産まれたんです。びしょびしょやから拭いてやろうと思って」とご主人。数ヶ月したら北海道の牧場へ「下宿」に出し、成長し「種付け」をして帰ってきたら、子牛を産んで乳牛になるんだそうです。
…牛を大切にする想いが、お話からにじみ出ていました。酪農家の苦労にこたえる農政への転換を!痛切に感じました。