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08年1月26日(土)

“ガソリン税国会”と京都高速道路〔その1〕2008

 いよいよ、1週間後に告示の迫った京都市長選挙。今日は中村和雄さんの街頭演説会が、私の地元、右京区山ノ内の京都ファミリー前で行なわれました。…雪の舞うなか、張りのある声、ハツラツの笑顔の中村弁護士。

 さて、“ガソリン税国会”といわれ、暫定税率や道路特定財源の問題が焦点になっています。

 ガソリン税は、本来1gあたり28.7円のところを、「暫定税率」といって上乗せし53.8円取られています。しかもこれら自動車関連の税金は、「特定財源」として道路建設にしか使えないシステムであり、“ムダな道路づくりの自動装置”になっている!!…ここに大きな問題があります。

 ところが政府与党は、「暫定税率」をさらに10年延長し、道路特定財源として10年間で59兆円もつぎ込むという「道路中期計画」(07年11月)を発表しました。

 …実は、昨日からこの「中期計画」の内容を調べているんですが、なんともまあ〜、ものすごい巨大計画です。ごくごく簡単に言うと、もう20年以上前、「バブル」以前に計画された14,000qもの高速道路の残りを全部つくってしまおう、というのが計画の中心。他にも地域で計画される分を入れて、高速道路建設に約31兆円も使うというんです。

 確かに、「防災」や「安全対策」も入っているものの、それぞれわずかな額で、積み上げてもせいぜい4割くらいにしかなりません。暮らしの必要性から出発するんでなく、「とにかく59兆円を使いきりたい!」という意図が“見え見え”なのがこの「中期計画」です。…こんなものは白紙撤回すべきだ!と、あらためてつよく感じました。

 道路特定財源は一般財源化し、道路はもちろん福祉や暮らしにも使えるようにすべきだし、「暫定税率」は当然やめるべきです。そして、温暖化対策という視点から「環境税」導入を国民的に議論すべきと、日本共産党は主張しています。

 これに関わって、京都高速道路の問題が市長選挙の争点に浮上してきました。

 京都高速道路は、「道路中期計画」や近畿整備局の計画に「地域高規格道路」と位置づけられているものです(14,000km+αの地域の高速道路)。その5路線のうち未着工の3路線は、「採算があわない」などの理由で阪神道路公団も民営化の際に撤退したもの。これまでの2路線で京都市民の負担はすでに716億円。それなのに、まだ総額2900億円もつぎこもうというんです。

 この京都高速道路について、市長選挙で対決構図は明らかです。「中止・撤回」とはっきり公約するのは中村和雄さんのみ。一方の、これまで高速道路を推進してきた現市長「後継」である元教育長は、「必要性を含め、あり方を検討する」とは言うものの、「やめる」とはけっして言えない様子。「しがらみ」の深さがにじみ出ています。

 この陣営に、国会では「対決」しているはずの民主党まで「大連立」しているからややこしいようですが、ようは、中村和雄さんが市長になってこそ、「ムダな高速道路はやめ、くらし・福祉・環境優先へ」「ガソリン税下げよ!」の声を、京都から全国に響かせることができる、ということです。

 …“ガソリン税国会”さなかに行なわれる京都市長選挙。「高速道路はいらない」との京都市民の審判は、国民みんなの思いを代弁し、暫定税率の撤廃や一般財源化など、国会審議の動向をも揺り動かす、大きな希望の力になると思うのです。(つづく)

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