08年1月16日(水)
やっぱり「初めにダム建設ありき」じゃないの!?…淀川水系ダム、国交省近畿整備局交渉で2008
今日は、淀川水系ダム問題で、国土交通省近畿整備局に申し入れへ。党近畿ブロックの主催で、京都からは、私と浜田よしゆき6区代表、府議団の前窪さん、梅木さん、宇治市議団の向野さん、中路さんが参加。宮本たけし比例候補や、大阪や滋賀の議員団も同席しました。
近畿整備局は、07年8月に発表した「淀川水系河川整備計画原案」で、大戸川ダム(滋賀県)などを「当面実施しない」としていた方針を変えて、ダム建設を打ち出しています。これに対して、「ダムを必要とするデータが示されていない」「流域委員会の存在軽視だ」「景観を大きく破壊する」と厳しい批判が相次ぎ、また、自治体(京都、大阪、滋賀)の負担額が大きく膨らむことに自治体担当者からも不満や心配の声があがっています。
今回の申し入れでは、方針転換=ダム建設の“根拠”とされている基本高水流量(洪水のときの河川流量の最大値。流域の降雨量から設定される)が、17,000㎥/sから17,500㎥/sへと過大に変更されたことについて繰り返し説明を求めました。
とくに京都・天ヶ瀬ダム再開発にかかわっては、1,500㎥/sの放流能力が必要とされ、その根拠として琵琶湖・瀬田川洗い堰の全閉操作解除によって500㎥/sが積み増されていますが、実際の流量増加は100〜200㎥/sにすぎません。
その点をこちらが訊くと、当局は「その他、流域から200〜300㎥/s」と非常にあいまいな言い回し。…結局、「17,000」に「200〜300を切り上げて+500」としたことがわかりました。
そもそも「17,000」にもおおいに疑問がありますが、こんな粗いやり方で基本高水流量を設定している一方で、「天ヶ瀬ダム、トンネル式放流設備は+600㎥/s必要(300〜400ではなく)」「+200㎥/sのために鉄橋架け替え」など、「対策」は細かい数字合わせ。その「対策」ごとに自治体と国民の負担が増えることになります。
…やっぱり“初めににダムありき”じゃないか!! との感想をつよくしたのは、私だけではないでしょう。
この問題、地元宇治では2月に、党議員団主催のシンポジウムも計画されています。引き続き、追及していきたいと思います!