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07年12月22日(土)

原爆症認定。被爆者のいのちの叫びに、政府はこたえるべき!!2007

 今年で43回目を迎える「被爆者をはげまつどい」に参加しました。…つどいは、被爆者を励まし、原爆症認定制度改善や核兵器廃絶を求めて、毎年開かれてきたものです。今年は、歌やフラダンス(写真)、マンドリン演奏、それにケーキやサンタさんも登場して、楽しいひとときをみなさんとともに過ごしました。

 …それにしても、被爆者の叫びを聴かない政府に、怒りを覚えます!

 先日、原爆症の認定について厚労省検討会がまとめた「報告書」。…昨年来の集団訴訟のすべての判決が、いまの認定制度に大きな問題があると批判しているのに、現行基準の枠組み(「原因確率」というしくみ)を維持する、というのです。これまでほとんど考慮されなかった残留放射線の影響や急性症状についても「考慮する」といいますが、一部の手直しのみです。

 つどいでは、原爆症認定集団訴訟・近畿の原告団長である小高美代子さんにもお会いしました。…小高さんの大阪高裁での最終陳述(12/12)を紹介します。

 「本日、この裁判に出ることができたことを、私は奇跡だと思います。今年5月には入院しましたが、また生かされてここにおります。政府は、私たち被爆者は原爆の政で病気をしているのではなく、ストレスや年齢的に老いているので認められないとか…心のそこからうらみます」

  「明日の命も危ぶまれる83歳の私も、当時は20歳だったのです。原爆という地球上最悪の爆弾を頭上に落とされ、毛髪が抜けたり、貧血に苦しんだりの長い年月でした。老躯に鞭打って生きられるのは、無念に死んでいった被爆者が、どうぞ私たちの分まで生きて、その口で政府をはじめ国民のみなさんにわかってもらってほしい、そして戦争がいまに愚かな行為かということを伝えてほしい、と後押しされているからだと痛感いたします。被爆者はみんな苦しんでいます。…被爆者の死んでいくのばかりを待っているといった小さなことのみに夢中になっていないで、全世界に核の恐ろしさを伝え、地球の破滅を訴え続けることが大事だと思います。被爆者にもっと思いやりを持ってください。どうせ長くは生きられないところまできているのですから」

 …この、被爆者の叫びにこそ政府はこたえるべきです! 認定の“線引き”にばかりに熱中する政府の姿は、あの薬害肝炎問題と重なって、あまりにもみにくく見えます。

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