07年10月11日(木)
“まるで機械”――郵政民営化、トヨタ方式管理に労働者悲鳴2007
10/1からスタートした郵政民営化。住民サービスや労働条件はどうなっているのか。…今日は郵政労働者への聞きとりを吉田幸一衆院4区代表とともに行ないましたが、現場は予想を超える大変さです。
「定額小為替や払込みなど、手数料が軒並み値上げされて苦情が殺到」「お客さんの待ち時間がものすごい。『小泉さんに騙された』とみなさん言っておられる」と窓口の労働者。郵便物収集でも朝の第1便が廃止され、速達の到着などに影響が出ているとのことです。
また、トヨタに倣ったという「JPS方式」での労働者管理には驚きました。朝の郵便物区分→配達の作業すべてが「秒単位」で計算され、『今日は○時○分に終了します』とはじき出されるそうです。時間内に終わらなければ『低能力』とレッテル。超過勤務でも『低能力』。だから労働者は追いつめられ、まさに「自己責任」で昼休みを休まずに仕事をしたり、持ち帰って配達したり、「サービス残業」が横行する職場になってしまったといいます。
「まるで“機械”だ。配達の仕事は、天候や交通事情や郵便物の種類(書留など)、そして労働者の体調にも左右される。そんな机上で計算できるもんじゃない」とベテランの労働者。
他にも、新しい決済システムが非合理的で、管理職の長時間労働がひどくなっていることや、「ゆうメイト」(バイト)は本務者(正社員)と同じ仕事をこなしているのに低賃金に置かれ、正採用の道は本当に「狭き門」という実態など、生々しい話をうかがうことができました。
“機械”のように労働者を扱うやり方は許せません。そして、これはさらなる住民サービス低下につながらざるを得ないと感じました。今回の調査は市内部中心でしたが、さらに郡部なども聞きとりをすすめ、11月に予定している日本郵便との交渉(党近畿ブロック事務所主催)に実らせていきたいと思います。
他、「学費値下げ」を求め、再スタートした大学門前宣伝で、今日は府立大学で昼休みの時間に訴えました。