トップ > 成まりブログ >

07年10月30日(火)

学生のみなさんと考える。高学費問題と日本共産党2007

 左京の民青同盟学生班による「高い学費は下げられる?日本共産党にきいてみよう」という企画に、アドバイザーとして参加しました。

 大学の学費は値上げされ続けて40年、学生や家族が重い負担に苦しめられる、…これは日本だけの異常です。世界では、「学費ゼロ」へ向かって努力している国が多数だし、実際にフランスやドイツなどOECD加盟30ヶ国のうち15ヶ国が学費ゼロなんです。アメリカやイギリスなど「授業料」のある国でも、免除制度や奨学金(給付制)、減税措置が、日本とは比べものにならないくらい充実しています。

 その背景には、国際人権規約(1966年)の社会権規約の「高等教育の漸進的無償化」があり、これを認めていないのは、日本、ルワンダ、マダガスカルの3国だけ。歴代自民党政府が「受益者負担主義」にしがみついて、教育予算を減らしてきたことを紹介しました。

 日本共産党は、党の綱領で、主な資本主義諸国や国際条約の水準をめざすこと、財源としても「2つの聖域」=大企業・大金持ち減税や軍事費の無駄づかいにメスを入れれば、欧米並みの教育予算増額・学費値下げは可能だとしています。日本国憲法にも「教育の機会均等」がしめされているんです。これを実質的に保障するために、まずは学費値下げの実現へ一緒に声をあげていこう、と呼びかけました。

 学費値下げを求める府学連・「学費ゼロネット」のメンバーや学生のみなさんと交流し、今度の総選挙で大きな争点にしよう、と話し合いました。

お話した内容はこちら

ページの先頭へ

07年10月28日(日)

小池晃政策委員長、医療を語る2007

 日本共産党の小池晃政策委員長を迎えた「医療と日本改革を語る」集い(党京都府委員会主催)が開かれ、医療関係者など250人の方々にご参加いただきました。

 小池さんは、政府が言い出した後期高齢者医療制度や障害者「自立」支援法の「凍結」「見直し」について、国民の声が政治を動かしていることが今の政治の一番の特徴だと強調。

 小泉「構造改革」から、毎年医療や社会保障が改悪され、「介護難民」「医療難民」、国保の保険証取り上げなど、国民が大変な事態に追い込まれていること、その一方で、医療保険や介護に参入した日米の大企業がもうけをあげていることの詳しい告発がありました。

 財源といえば「消費税を17%に」と国民を脅す政府を批判し、「日本には消費税に頼らなくとも、社会保障を支える力がある」と強調した小池さん。大企業減税や軍事費を削り、低すぎる社会保障給付費をヨーロッパ並みに引き上げれば、25兆円の予算が生まれることが紹介されました。(つづく)

ページの先頭へ

07年10月27日(土)

「2%」の重み――亀岡市長選挙の応援に2007

 亀岡市長選挙(28日投票)に立候補している松野よしひで候補(無所属・民主市政の会)の応援に行きました。

 国保料の引き下げや子どもの医療費の中学卒業までの無料化、商店街振興などを公約する松野さん。JR亀岡駅舎の市民負担92%(31億円)など歴代市政の“無駄づかい”見直しが争点になっています。

 聴けば、公開討論会で「松野さんのマニフェスト実現には6億円かかる」と言ったのは現職市長さんだったとのこと。市の財政のなかで6億円とは約2%。つまり「2%」の使い道の見直しで、市民の切実な願いは実現可能だと、現職市長が太鼓判を押したようなものです。

 「隣の南丹市は子どもの医療費は高校卒業まで無料なのに」と市民アンケートにママたちの声。…それこそ、市長の姿勢が問われます。

 雨の中、青年の会のメンバーや吉田幸一4区代表と一緒に“青年カー”を走らせ、夕方は松野さんの地元を歩いて訴えました。明日、投票日です!

ページの先頭へ

07年10月26日(金)

北部青年雇用シンポで考えた、若者の働き方2007

 「北部で青年の働く場・働き方を考える交流とシンポジウム」(主催:民青同盟)が福知山市内で開かれました。舞鶴や京丹後、宮津・与謝からも駆けつけた青年たち。…その発言から、あらためて深刻さが伝わります。

 「会社の仕事が減れば給料が減るしくみで、子どももいるのに先が見えません」 「京都府の最低賃金で働いていて時給が少し上がったけど、子どもの保育料に給料の半分が消えていく。2人目ができたら全額…?」と舞鶴のパパ・ママ。

 「求職中。ハローワークでは都会の仕事しかなくって」と舞鶴の男性。「農業大学校を出て農家で働いているが、1日8時間で日給5000円。農業が好きだけど喰ってけないので悩んでいる」(丹後・男性)、「コンビニでバイト。給料が低すぎるし通勤費もなし。休憩が短すぎる」(与謝・女性)などなど。公務労働の青年や、労働組合、高校の進路指導の先生からも発言がありました。

 パネラーとして、吉田さゆみ衆院5区代表が、高校や職安に聞き取りをしてきた調査結果を紹介。新井進府議団長から「自治体にできること」として府の条例改正や消防士の定員割れ是正など、提案がありました。

 私は、「働くルール」を壊してきた財界と政府の「構造改革」路線に参院選で審判が下り、いま、国政でも労働者派遣法や最低賃金法などの見直しが焦点になっていることを紹介し、「若者の声が政治を動かし始めている。北部からも声をあげていこう」と呼びかけました。

 シンポの後、「成宮さんに投票しました。残念〜!」と言ってくれた介護福祉士の女の子が、「看護士と給与の差が4・5万円。同じ職場で働いてるのにと思ってしまう」とのこと。政府の介護の切り捨てが介護労働者の賃金にしわよせされていること、誰もが働きがいを感じられる労働条件と社会をつくっていくために手をつながないとね、と話すうち、その場で共産党に入ってくれることに。21歳、病院勤務2年目で、今日も仕事が終わって駆けつけてくれたそうです。…一緒にがんばりましょうね!!

ページの先頭へ

07年10月20日(土)

京都北部、若者の働き方。高校やハローワークで聞きました2007

 “京都北部に若者の働く場を”というシンポジウムが10/26に開催されます(主催は民青同盟)。そのシンポに向け、18日、衆院5区代表の吉田さゆみさんたちとともに福知山・綾部の高校やハローワークを訪ね、実情をお聞きしました。

 いくつかの高校で進路指導の先生が共通して語られたのは、「求人の質の低下」です。求人数は回復しているけれど、中身はパチンコ・遊技場などが増え、賃金も月13・14万円、なかには基本給6・7万円(!)というものもあって、「手当て」がついても年収200万円にならないそうです。

 「高卒で家庭の事情で働かざるをえない子が増えています。こんな求人はとても紹介できません」と先生方。

 また、派遣会社の正社員募集が激増しているとのこと。「…えっ? 派遣会社の『正社員』ですか?」と訊ねると、正社員とはいうものの仕事場所は大企業などへの派遣というんです。…つまり「偽装」正規雇用みたいなもの。驚きました。

 一方で、地元企業の求人は減っているそうです。「その子のいいところを伸ばしてしっかり育ててくれる、こちらも安心して送り出せる。こういう地元企業をもっと応援してほしいです」との言葉に納得です。

 また、愛知・トヨタから帰ってきた卒業生のことを話して下さいました。…自動車のラインでしゃがみっぱなし、膝が痛くなっても「ラインに穴があく」と病院にも行かせてもらえず、とうとう水が溜まり、驚いた両親が呼び戻したといいます。「『まるでロボットやで』とその子が言ってました。…どうも、大企業の利益ばかりが優先されて、弱者は吸い上げられるという気がしてなりません。働くって、喜びややりがいのあるものじゃないでしょうか」。

 …本当にその通り。「構造改革」「規制緩和」をすすめた政治の責任が大きいこと、働く者を守る「ルール」を取り戻すべきだと、意見が一致しました。

 福知山ハローワークでも、所長さんにお話をうかがいました。求職する人はほぼ100%が「正規雇用」を希望。ところが求人は「派遣」が急増し、それも大阪や東京本社の派遣会社の営業所が増えて、福知山だけでも30社以上もあるというのです。

 …大手の資本が入ってきて、それこそ“モノ”のように「今日はあちら、明日はこちら」と若者を動かして“もうけ”をむさぼる。あらためてゾッとする姿。放っておません。

*北部・青年雇用シンポジウム 10/26(金)19:00〜中丹勤労者福祉会館・中会議室(主催:民青同盟京都府委員会 075-722-8770)

 昨日・今日は、日本共産党の京都地方議員会議に出席しました。

ページの先頭へ

07年10月18日(木)

アートdeArtU(1)いのちと平和、未来へつなぐ―いわさきちひろ展e001_artde)アート de Art

 優しいメッセージが、こんなにも伝わるものでしょうか。美術館「えき」KYOTOの「いわさきちひろ展」は初期のデッサンから旅先のスケッチ、絵本原画や油彩など約100点の作品が、ちひろの世界と生き方を語ります。

 「小さい子どもがきゅっとさわるでしょ、…あんなぽちゃぽちゃの手からあの強さが出てくるんですから。そういう動きは、ただ観察してスケッチだけしていても描けない。ターッと走ってきてパタッと飛びついてくるでしょ、あの感じなんてすてきです」。好奇心や喜び、寂しさ、不安、掴もうとする指先。…ほんの一瞬の表情を捕らえたデッサンから、子どもたちへの愛情が溢れ出します。

 生後10ヶ月と1歳の赤ちゃんを描き分けることができたというちひろが、好んで使ったのがパステルです。子どもの頭をなでる母親の指がそのまま画用紙の上に線を引いたよう。じいっと見ていると、子どもの肌や髪の柔らかい感触が手の平によみがえるようです。

 子どもとともに「平和」を生涯のテーマにしたちひろ。被爆した子どもの作文や詩に絵を描いた『わたしがちいさかったときに』の原画も展示されています。

  青春時代に戦争を体験した彼女を変えたのは、疎開先で偶然見つけた「日本共産党演説会」のポスターだったそうです。

 「戦争が終わって、はじめてなぜ戦争がおきるのかということが学べました。そして、その戦争に反対して牢に入れられた人たち…殺された人のいることも知りました。大きい感動をうけました。そして、その方々の人間にたいする深い愛と、真理を求める心が、命をかけてまでこの戦争に反対させたのだと思いました」と語ったちひろは、1946年日本共産党に入党。そして亡くなる最後まで、ベトナムの戦火の下にいる子どもたちを気にかけたといいます。

 いのちへの深い愛情、人間と未来への優しいまなざし。そこに普遍的なものが流れているからこそ、没後33年を経て、こんなに多くのことが伝わるのでしょう。

PS.連載再開です。“アート”を通していろんなことを伝えていきます。

*いわさきちひろ展 〜11/11まで美術館「えき」KYOTO

 

『京都民報』10/21付「成宮まり子のアートdeArt」

ページの先頭へ

07年10月15日(月)

リリコ日記(39)おさるの棒のぼり000_ririko)リリコ日記

 保育園の運動会です。

 リリコのクラスの種目は「おさるの棒のぼり」。順番に竹の棒をよじ登り、てっぺんにあるタンバリンをたたくのです。

 …リリコはクラスで2番目にちっちゃいし、ブランコだって上手にこげへんし、棒のぼりなんて絶対ムリ〜、と思ってたんですが、ちがいました。

 するっ、するするっと、リリコは勢いよく真ん中あたりまでのぼり、ひと休みして、また、するっ、するっとのぼっていきます。

 右手をタンバリンに「よいっ!」と伸ばして、…あれっ!? 届きません。

 じい〜っと両腕に力をためて、するっ、するっ、「よいっ!」。「パンッ」と今度はタンバリンが鳴りました。すご〜い!

 「すごいなぁ。こんなちっちゃい手でようのぼれたなぁ。まり、涙が出そうやったわ」とあとでリリコに言うと、

 「がんばれ〜って、おっきいこえでいうし、リリコはずかしかったわ〜」と言われてしまいました。

 …はぁ、大きくなったもんだぁ〜。

ページの先頭へ

07年10月13日(土)

“学費が高すぎ!!”2500人の叫び――府学連・「学費ゼロネット」と懇談2007

 高学費問題で、この間2500人の声を集めている府学連・「学費ゼロネット」に懇談会を申し入れ、学生生活の実態についてお聞きしました。

 …驚いたのは、学生のみなさんのあまりにも貧しい暮らしぶりです。

 「高学費のため、栄養ある食事が摂取できず高血圧になりました」。高学費のあおりをくって食費を削るというみなさん。「パスタの麺だけ食べ続ける毎日。ソースをかけたい」「食事は1日2食」「身体をこわして医者に行ったら8000円。もう2度と行かない」「往復3時間半自転車通学」という声も。身体が本当に心配です。

 「朝と夜のバイトを合わせて週に計7回。十分に勉強する時間がありません。勉強するために大学へ来ているはずなのに、どちらが目的かわからなくなります」 「辞書が買えん。家帰って電気つけられない。チャリぱくられたけどチャリ買えん」。バイトを2つも3つも掛け持ちしたり、「日雇い派遣」登録する学生もめずらしくないとのこと。過酷です。

 さらに家族も大変! 「母は学費を払うために朝から晩まで身を粉にして働いています。足や手も悪くなり始めています」「学費が高すぎて一家離散状態です。母も寝る間を惜しんで働いていますがもう限界。私たちの幸せを、家族の団欒を返して下さい」と悲鳴があがっています。親からの「子どもの学費のために生活費を削っています。学費は汗と血の結晶です」という声まで寄せられているそうです。

 奨学金も「給付制」が無いことが大問題! 無利子と有利子を合わせて月9万円の奨学金を受けている女子学生は「卒業時には500万近い借金を抱える。不安です」。

 そして、「100万円以上の学費は来年からは払えないんで、1回生だけ学生生活を送ることになっています。来年も行きたいし、いろんなことにも挑戦したいけどその度にお金がかかるのでできません。バイトも週6回、ろくに勉強もできません。…私のような人が今後でないよう、学費を減らしてください」。…学生生活をあきらめざるをえない学生が毎年出ているといいます。

 …10数年前私自身も学生運動にとりくんでいましたが、今日の深刻さに認識をあらたにしました。まるで「ワーキングプア」の典型例。未来ある学生のみなさんにこんなに深刻な貧困が広がっているなんて、日本社会の大問題です。放置できません。

 日本共産党では、11月9日「日本の異常な高学費を考えるシンポジウム」(主催:党京都府委員会/民青京都府委員会)を計画しています。「学費を下げる」ことがもちろん大目標ですが、こんなに深刻な実態があるいま、奨学金制度の改善や家賃補助、学割、減免制度などなど、国政や地方議会に働きかけて一歩でも二歩でも改善を求めていかなければ!とあらためて感じました。

ページの先頭へ

07年10月11日(木)

“まるで機械”――郵政民営化、トヨタ方式管理に労働者悲鳴2007

 10/1からスタートした郵政民営化。住民サービスや労働条件はどうなっているのか。…今日は郵政労働者への聞きとりを吉田幸一衆院4区代表とともに行ないましたが、現場は予想を超える大変さです。

 「定額小為替や払込みなど、手数料が軒並み値上げされて苦情が殺到」「お客さんの待ち時間がものすごい。『小泉さんに騙された』とみなさん言っておられる」と窓口の労働者。郵便物収集でも朝の第1便が廃止され、速達の到着などに影響が出ているとのことです。

 また、トヨタに倣ったという「JPS方式」での労働者管理には驚きました。朝の郵便物区分→配達の作業すべてが「秒単位」で計算され、『今日は○時○分に終了します』とはじき出されるそうです。時間内に終わらなければ『低能力』とレッテル。超過勤務でも『低能力』。だから労働者は追いつめられ、まさに「自己責任」で昼休みを休まずに仕事をしたり、持ち帰って配達したり、「サービス残業」が横行する職場になってしまったといいます。

 「まるで“機械”だ。配達の仕事は、天候や交通事情や郵便物の種類(書留など)、そして労働者の体調にも左右される。そんな机上で計算できるもんじゃない」とベテランの労働者。

 他にも、新しい決済システムが非合理的で、管理職の長時間労働がひどくなっていることや、「ゆうメイト」(バイト)は本務者(正社員)と同じ仕事をこなしているのに低賃金に置かれ、正採用の道は本当に「狭き門」という実態など、生々しい話をうかがうことができました。

 “機械”のように労働者を扱うやり方は許せません。そして、これはさらなる住民サービス低下につながらざるを得ないと感じました。今回の調査は市内部中心でしたが、さらに郡部なども聞きとりをすすめ、11月に予定している日本郵便との交渉(党近畿ブロック事務所主催)に実らせていきたいと思います。

 他、「学費値下げ」を求め、再スタートした大学門前宣伝で、今日は府立大学で昼休みの時間に訴えました。

ページの先頭へ

07年10月 9日(火)

自動車運転免許をGET!「止まって待つ」も大事です。2007

 自動車の教習所に9月中頃から通っておりました。一昨日、無事に卒業検定に合格し、本日、新しい免許証をもらうことができました〜。やったぁ!!

 実は、卒業検定は1回落ちました。その補習中にもバスのすぐ後ろから赤信号の交差点に進入してしまった私。急ブレーキを余儀なくされた助手席の教官がひと言…。

 「あなたは“前へ行こう、行こう”という気持ちが強すぎる。“止まって待つ”という選択肢を忘れないで下さい」

 …う〜ん、名言です。確かに私の人生、“前へ行く”以外の選択をした記憶はあまりありません。“立ち止まって考えた”こともないかも知れない。これって、運転には不向きな性格ですよね。

 しかしこれからは“止まって待つ”ことを忘れずに、安全運転で京都中を走り回るぞ、と思っています。…お世話になった教習所の教官の方々、本当にありがとうございました。

ページの先頭へ