07年7月 6日(金)
『朝日新聞』予定候補者討論会/宇治で街頭宣伝2007
今日は『朝日新聞』の京都選挙区予定候補者討論会がありました。これで各種の討論会は5回を数え、おなじみ“4人組”の巡業は今日が最終日です。
5回もやると、お互いの主張や「つっこみたい」ところもはっきりしてきて、今日はこれまでにない“大激論”になりました。『TVタックル』なみ(!?)です。テーマは、久間防衛相発言と核兵器から始まって、安倍政権の国会運営と対応、憲法改定と先の日本の戦争観・歴史観、などなど。…“ハイライト”を少し紹介します。
★久間発言をめぐって。私は被爆者の声を紹介しながら「核兵器は悪魔の兵器だ。被爆国日本の政府は核兵器の使用禁止・廃絶に正面からとりくむべき。なのに自・公政権は『使用はしょうがない』という立場で、国連総会でも核兵器使用禁止決議に『棄権』している」と発言。すると、自民・西田さんは「いまは北朝鮮まで核を持っているから事実を見るべき。思考停止ではだめだ」。…それって「日本も核武装」論ですかぁ?とつっこんだのには、明確な答えはなかったんですが、後で「日本の核武装について『検討を始めるべきだ』」と西田さんが『毎日』アンケートに回答していたことを知りました。…驚きです!
★憲法問題では、私は「憲法9条は世界に誇るべきもの。いま世界では、アメリカ中心の軍事同盟が次々と解体されたり機能停止になっている。紛争も粘り強い外交努力で解決しようとしている」と主張。
西田さんは「国民に国防の義務があると書くべき。日本人は、歴史観を全然議論していない」と発言。そこで私は、「戦前は『国を守る』と言って天皇を中心とする絶対的な体制擁護のために、国民は財産やいのちを奪われた。その過ちを繰り返してはならない」と反論し、「歴史観と言うなら、『従軍慰安婦はなかった』『戦争は正しかった』論について、どう考えるのか?」と、ワシントンポスト紙に「従軍慰安婦の強制は事実ではなかった」の意見広告を自民・民主の国会議員が連名で出した事件にふれて問いかけました。…民主・松井さんも含めて、1995年の「村山談話」(アジアへの「侵略」について「反省」と「おわび」)、1993年の「河野官房長官談話」(従軍慰安婦は日本軍の関与したものと認めて謝罪)を、認めるのかどうかが焦点に。
すると西田さん、結局は「(いまここにないので)村山談話は認められない。歴史観が入っていない」と言うのです。…これも、驚きです!!
民主・松井さんとは、憲法に自衛隊を位置づけるのかどうか、議論になりました。松井さんは「中央政府と地方の役割、環境権などがない。9条については、自衛隊を位置づける必要がある」と言うので、私は「現実に、イラクへ派遣されている自衛隊が超えられない一線は、武力行使への参加だ。それは9条で『戦力不保持、交戦権否認』があるからだ。これを変えれば『武力行使可能』になってしまうではないか。実際、05年の民主党『憲法提言』では海外での武力行使を容認すると言っている。そんなふうに自衛隊を位置づければ、それこそ安倍政権・自民党の改憲策動に手を貸すことになるじゃないか」と反論しました。
★いちばん訴えたいことでは、私は「格差と貧困」問題、貧困の広がりをストップすること、住民税増税撤回、消費税増税ノー、安定した雇用を、と発言しました。…「『朝日』さんでこそ、『ネットカフェ難民』など貧困問題をテーマにするべきだったのでは?〜と、総局長に苦言も一言。
…こんな具合です。記者さんたち、まとめるのが大変そう。
さて、2時間の激論後は、「じゃあ、お互いがんばりましょう」と4人で握手。
この1週間あまり、討論会&政見放送の準備と本番の延々の繰り返しで、その合間に街頭宣伝や演説会というスケジュールでしたが、さあ、いよいよです!!
そのまま宇治へ移動し、JR宇治駅と近鉄小倉駅前で、さっそく今日の討論会の中身も紹介しながら、街頭から訴えました。