07年6月 4日(月)
アートdeArt(20)フルイミエコさんのことe001_artde)アート de Art
参議院選挙事務所の看板が、ずいぶん人気です。京都市立芸大の先輩で画家のフルイミエコさんに描いていただいたものです。
フルイさんの絵には、植物の芽やつぼみ、椅子など、有機的なエネルギーを感じさせるモチーフが登場します。
数年前から、母親の認知症などをきっかけに、離れていた両親と一緒に暮らすようになり、家族のつながりや支えあいをつよく感じるようになったそうです。
以前には、哀しい眼をした子どもがしばしば登場していたキャンバス。「戦争で犠牲になる子どもたち。怒りをそのままぶつけていた。でもいまは、そういうしんどいことを越えて、どんな世界であってほしいのかを表現したい。誰も一人では生きていけないし、寄り添ったり支えてくれる人々があって、人生があるから」と言います。
いよいよこの連載も最終回。人間らしく$カきることが奪われる時代に、さまざまな美術・芸術に携わる方々を訪問するなかで、暮らしとともに「心を豊かに耕したい」という共通の思いを聴きました。あわせて「京都はものづくりのまち」「平和憲法を変えてはいけない」との声も。
人間らしく・ものづくり・平和…その熱い願いを届ける参議院選挙。
フルイさんからも「ピカソの『ゲルニカ』には、惨禍の目撃者としての女性が描かれています。目撃者は告発者となり、希望へと続きます。…多くの人々が、あなたの中にその姿を見いだすでしょう」と素敵なメッセージをいただきました。
がんばるぞ! (『京都民報』6/10付アートdeArt掲載予定)
*フルイミエコ展7/21(土〜29(日)御池画廊(京都市北区今宮通新町東入ル北側 TEL075-492-3083)
*参議院事務所でもミニ展覧会開催中