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07年5月 8日(火)

ものづくりの技術のすごさ実感!カシフジ、大伸機工を見学2007

 自動車部品などの工作機械を製造するカシフジと大伸機工(ともに京都市南区)を訪ね、ものづくりの技術やその継承、行政の支援などについてお話を聞きました(山内府議、井上市議、労働者後援会も同行)。

 カシフジでは、ギアなどの歯車を歯切りをする工作機械の部品づくりや組立てを見学。国内有数の高精度の機器をつくる、その最後の仕上げはベテラン技術者の手作業だと聞いて、本当にびっくり!

 「キサゲ」と呼ばれる作業は、凸部分をノミのような工具で削りまっ平らな面をつくりだす「職人技」なのです(写真右)。これで数ミクロンのゆがみも許さないというのですから…、う〜ん! と思わずうなってしまいました。

 懇談した樫藤達郎社長は、品質第一でものづくりを大事にしてきたこと、後継者への技術の継承に労使で努力してきたことを強調され、「経営サイドからだけ言えば『派遣』を増やしたいが、ベテランの技術者になるには、安定して仕事ができることが大切。新採用者にも何千時間という研修制度や社外研修を受けてもらい、人を育てる努力をしている」と話されました。

 …イメージしていた“自動車のライン工場”とはまったく違い、1人ひとりの労働者が1つひとつの部品を手作業でていねいに仕上げていく工程に驚きました。そしてこうしたものづくりの基盤が京都にあることを誇りに思いました。

 続いて、カシフジにも部品を納品している大伸機工で、高い技術をもつ熟練工(みなさん60歳を過ぎておられます)の作業を見学し、吉岡光孝社長と懇談。「技術継承のためには新しい機械を買うなどの設備投資がどうしても必要です。行政の支援があれば…」と。実は、お話するうちに私の義父(鉄工所をしていた)と同じ工場におられたことがわかり、「40年前のことや。懐かしいなぁ」と社長。

 こうした中小企業の技術とものづくりが「世界のトヨタ」の「純利益1兆2兆」を支えています。それなのに「独り勝ち」で下請けメーカーには「ものすごく厳しい価格」を迫る大企業。…そのわずかでも中小企業に還元されたら、地域経済も労働者の暮らしも大きくうるおうことはまちがいないのに、です。

 やっぱり政治の責任が大きい。中小企業と労働者の味方が国会に議席を増やさなくては!とあらためて感じました。

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