07年4月18日(水)
『じごくのそうべえ』の田島征彦さん、木村重信氏に出会う!!2007
絵本『じごくのそうべえ』で子どもたちに大人気の田島征彦さんとの対談が、『京都民報』対談シリーズで実現しました。
染色・絵本作家として活躍する田島さんは、京都市立美(芸)大の大先輩。各地の「9条の会」での講演や絵本の読み聞かせをされています。
…田島さん自身の5歳のときの空襲体験をもとにした絵本『ななしのごんべさん』の読み聞かせを、私は昨年の「京都保育のつどい」で聞き、衝撃を受けました。
その大阪・堺大空襲のことや、沖縄県立芸大で学生たちと沖縄戦をテーマに作品を制作したこと、憲法への思いなど、話し合いました。
…絵本の伝える力ってすごい。伝えようとする作家のエネルギーってすごい!と感じたすてきな対談でした(*『京都民報』5月13日付お楽しみに)。
実は、田島征彦さんをめぐって、もうひとつ“ビッグな出会い”がありました。美術評論家の木村重信氏(兵庫県立近代美術館館長)に、展覧会場のギャラリーヒルゲートでばったりお会いしたのです。
木村重信氏といえば、京都市立美大教授、国立国際美術館館長など歴任され、日本の美術・民族芸術評論界の第一人者。私は写真でしかお顔は知らなかったのですが、「木村先生ですね」と声をかけたところ、1時間近くにわたってお話をすることに…。
欧米の政治動向と文化への支援や、メソポタミア遺跡調査で戦争中の中東に滞在したこと、マスコミのゆがみ、などなど。今年82歳の木村先生、行ったことがない国は南極と北極だけとのことで、話もまさに世界中におよびます。
「ところで、なんで政治家めざすの? なんで共産党なの?」と木村先生。
…憲法9条を変えてはならない、効率優先・拝金主義の「構造改革」でなく人間らしく「スロー」に生きられる世の中へ、“ものづくりのまち”京都でこそ声をあげていきたい、などなど私の思いをお話しました。すると「そのとおりだと思う」と、米国のネオ・リベラリズムへの日本の追随を危険視していることや、市立美大の頃には「安保反対大学人の会」で連日デモをしたという話をして下さり、「応援しますよ」と木村先生。…いやぁ、嬉しいです!!
応援といえば、木村先生は、田島征彦さんが美大の染織専攻の学生だった頃から応援し、昨年の高知での展覧会「田島征彦と田島征三の半世紀」でも評論を書いておられるそうです。
…人と人、やっぱりアートって繋がってるんだと、感激した出会いでした。