07年2月21日(水)
子育て応援カー走る/「子育てはチームで」と池添 素さん2007
自身も障害者であり、障害児をもつお母さんが、松葉杖で弁士に立って下さって、「生きていくのに必要な支援を『益』だとしてお金をとる自立支援法はひどすぎる。国会では、共産党の井上参院議員の要求で、実態調査と負担見直しの1200億円の予算が組まれました。京都市でもせのおさん河合さん(市議)のがんばりで負担軽減策ができたんです」と日本共産党を応援する気持ちを話して下さいました。
…聴きながら、障害があってもなくても、子どもや人間を一人ひとり大切にする政治にするために、ほんまにがんばらなあかん!とあらためて感じました。
●「らく相談室」に池添素さんを訪ねて
『京都民報』企画で、子育てや発達に関する相談活動をされている「らく相談室」の池添え素さんを訪問しました。
障害児の療育にまで負担を科す「自立支援法」の実態を告発して衆院で意見陳述された池添さん。子どもの権利条約違反・人権侵害だと国連へも意見を提出する話や、そもそも日本には“子ども基本法”がない、というお話をうかがいました。
子育て相談でも、気になる子どもや親が増えているそうです。とくに、親(母親)が幼稚園や小学校の“お受験”・習い事など、がんばらなきゃ!という思いに駆られて追い詰められている、子どもにチック症状が出るまでは大丈夫、とかいうことになっているという話にはドッキリ。私も、0〜1歳児を抱えたママたちが「今のうちに習い事とか一流幼稚園に行っとけば、将来、正社員・高収入になれる」と話しているのを聞きましたが、と言うと、
池添さん「親は子どもを引っ張るんじゃなくて、子どもの背中に着いていけばまちがいはほとんどないのよ」
…なるほどと思いました。
もうひとつ、「子育ては、チームで」というお話が印象的でした。1人でがんばるんじゃなくて、家族や親戚やご近所、そして保育士さんや場合によっては医師や児童相談所など、子ども1人に「○○ちゃんチーム」が必ずあって(つくって)、みんなで役割分担をしながら子育てをするんだ、ということ。「チームのメンバーをなるべく増やす、それを目的意識をもってすすめていくことが大事」と池添さん。
…それって、普遍的に大事な観点だなと思いました。「自己責任」で分断する「構造改革」型の政治に対峙して、人と人との連帯の力をとりもどしていくということ。
子育てから社会、そして政治も「チームで」。大事なことをいろいろ教えていただきました。公私ともにお忙しいのに、池添さん、ほんとうにありがとうございました。