07年1月10日(水)
農民連と懇談「続けられる価格保障を」2007
●「続けられる価格保障を」
京都農民連の3役の方々と懇談し、この春実施される「品目横断的経営安定対策」の問題など、農業の実態についてうかがいました(松尾府会議員も同席)。
品目横断経営安定対策については、「大部分の農家が切り捨てられ、高齢化のうえ後継者が展望を失って農業従事者が一層薄くなる」「綾部の農業委員会長も『あれは北海道の話でこの地方に合わん』と言っている」「だいたい現状は、大規模農家もコメは農協では採算が合わんから自主流通へ出している。実態に全く合わない」「美山町でも中山間農地を守ろうと多様な形で集落営農や受託組合を作ってきているのに、『経理の一元化』など上から枠をかぶせるのはおかしい」などの声が出されました。
…あらためて痛感したのは、高齢化と後継者不足という現状は「やりたい人」がいないのではなく、若者や定年組の新規就農希望者も増え、兼業で続けたい農家もたくさんあるのに、「やるだけで赤字になる」ところへ追い込んだのは政府だということです。
「農業の『構造改革』で、価格保障や食料自給率という考え方そのものを消し去ろうと政府は考えている。私らが言わなければ誰も言わなくなる」と上原書記長。ナルホド!納得です。
関連して、産直運動の現状や、温暖化の影響による農作物の品質低下(夏〜初秋の高温による高温障害など)、イノシシやシカの深刻な鳥獣被害に「広域の問題なので府・国の対策を」との要望も聞きました。
…成宮自身も滋賀の農村出身で、田んぼや畑仕事はいつも身近にあり、食べるコメや野菜は全て自家やご近所のもの。よく畑の手伝いをさせられたものです。
「やりたい人」が誰でも続けられる農業へ、安全な食糧は日本の大地から、と京都から農民の願い届ける議席をとりもどすために奮闘するあらたな決意をした懇談でした。