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06年10月13日(金)

参院委・市田忠義書記局長の質問、傍聴へ2006

 国会傍聴、市田書記局長の青年雇用問題の質疑、ナマで見ました!

 …初めて入った参議院予算委員会室。午前10時すぎ、市田さんが青年雇用問題をテーマにした質問を始めると、議場の空気が張りつめます。

 “ワーキングプア”の若者急増の背景にある、派遣労働や「偽装請負」の問題。まず市田さんは、独自入手した派遣大手クリスタルグループの受け入れ先企業一覧を示しました。キヤノン、松下、ソニー、東芝など誰もが知っている企業名がずらり。

 なぜこんなに派遣が増えたのか?正社員を1人雇うと時給3500円(年金、福利厚生含む)かかるのに、派遣だと時給1000円。差額の2500円を派遣先企業と派遣元会社がもうけのタネにしています。〜ちなみに、クリスタルのオーナーは「プロは違法行為が許される。境界線で勝負する」とまで経営方針を言っているんだそうです。

 市田さんが「派遣や請負労働者がどんな働き方をさせられているか、総理、知っている範囲で述べて下さい」と訊くと、安倍首相は「正社員と協業」としか答えられず。

 そこで市田さんは、ある自動車大手の派遣労働者が3人1部屋に住まわされて冷蔵庫代なども天引き、40度の熱でも「出てこい」と言われ、倒れたらクビになって追い出されホームレスになった、という事例を告発。「こんな生産体制は異常ではないのか」との追及に、安倍首相「ワーキングプアを前提にした企業の生産体制には大変な問題がある」

 さらに市田さんは、「偽装請負」=「実態は派遣」なのだから、労働者派遣法に照らせば派遣先企業には派遣期間(いまは1年)を過ぎて仕事をさせる場合、「直接雇用の申し出」義務が生じる、これを遵守するようにきびしく指導すべきと迫りました。

 安倍首相「(派遣先についても)法令に違反しているのであれば、厳格に対応していかなければならない」 …出ました、画期的な答弁!!

 多くの大企業製造現場が「偽装請負」を含むワーキングプアで成り立っている現状を「問題だ」と首相が認め、派遣元だけでなく派遣先にも「厳格に」指導をすすめれば、派遣労働者の直接雇用を広げることにつながります。

 すでに光洋シーリングテクノ(徳島にあるトヨタの孫会社)などでは、青年労働者のたたかいによって正規雇用化をかちとっていますが、こうした成果を全国に広げる大きなステップになる答弁です!

 …傍聴席から見た委員会室の様子が、非常に印象的です。

 自民党席は、静まりかえって「国際競争力のためにはしょうがない」とか、そんなヤジはひとつも無し。

 民主党席:クリスタルの派遣先一覧や、派遣の実態、「ピンはね」…市田さんの追及たびに、「へ〜」「ほ〜」「あの資料はくれないの?」と、どよめきの声。

 市田書記局長は「議場の他党を味方につけることができた」

 …さすがです。「構造改革」「規制緩和」を旗を振って推進してきた人たちでさえ、実態をつきつけられれば対処や改善が必要だと認めざるをえない。

 いま、雇用をめぐるたたかいはそういう山場にさしかっているんだな、と実感しました。…初めての国会傍聴。井上さとし参院議員、こくた衆院議員、秘書のみなさんに大変お世話になりました。

 それにしても、ライブ質問は面白い。圧巻でした。 「私もぜひやりたい。市田さんの続きを!」と思いました。ホントに!!

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メッセージ

「市田さんの続き」・・・
こういう言葉がすらっと言えて、さすが!成宮さん。
「市田さん、成宮さんと続いて、関西弁のあたたかさ、臨場感、鋭さが参院議場を圧倒したら、なんてステキだろう」と思ってしまいました。

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