06年8月22日(火)
高瀬川夏祭り・灯籠流し2006
●灯ろう流しは市民や子どもたち参加のアートイベント
20日、今年も「高瀬川夏祭り」と「灯ろう流し」に家族で参加しました。日が落ちて明かりが灯された灯ろうは色とりどり。ゆっくり、ゆっくり、流れていく様子は幻想的です。
高瀬川は開削されて300年以上になるそうで、美しい流れを後世に伝えていこうと開かれてきたこのイベントは夏の京都の風物詩のひとつになりつつあります。そして灯ろうの制作も、市民や子どもたちが参加する夏のアートイベントのひとつです。
“参加するアート”。…そういえば、海外で活躍する友人から、アートの「つくり手」と「受け手」が分離されている日本というのは、かなり特異な社会だという話を聞いたことがあります。「アート」の日本語訳が「芸術」「美術」とされたことで、なにか教条的で大上段な響きになってしまったのか? いやそれ以上に、長時間過密労働で世界に悪名高い日本のこと。「つくり手」になるどころか「受け手」にさえもままならない、というのが多くのみなさんの現実ですね。
でも、アートは本来、人々のくらしを豊かにし“心を耕す”ために欠かせないものだと、私は思うのです。…だれもが人間らしく、文化や芸術を身近に楽しめる世の中にしたい。そのためにはやっぱり、働き方、社会と政治のあり方を変えないとあかんなと…。