06年7月 9日(日)
漫画家たちの8/15展を見て2006
●赤塚不二夫さんの「絵手紙」の前で
立命大・国際ミュージアムで開かれている「漫画家たちの8・15展」を見ました。
1945年8月15日を、漫画家をはじめとした122人がどんなふうに迎え、何を感じたのかを、「絵手紙」で表現した展覧会です。
手塚治虫、赤塚不二夫、水木しげる、松本零士、やなせたかし、など日本を代表する漫画家や、海老名香葉子、山田洋次、黒柳徹子、など漫画家でない方も一文をよせ絵が添えられていました。
…天皇の玉音放送を聞いた熱い日、旧「満州」での真っ赤な夕日とカラス、空襲で家族と離別してしまったこと、かくしていた洋服を引っ張り出した、などなど、一人ひとりの強烈な体験が漫画家の表現力によってリアリズムで迫ってきます。
それは、子どもたちにとっての「せんそうのおわり」だったんだなぁ、と。そしていつも「戦争を始める」のは大人であり権力者。
…二度と「戦争する国」はあかん、とあらためて胸に刻んだ展覧会でした。