06年5月 4日(木)
西山高原アトリエ村展へ2006
少し肌寒い空気、澄みきった青空が近くに感じられる5月の西山高原で行われた、「西山アトリエ村展」(3・4日)に、今年も行ってきました。西山在住の多くのアーティストが、自宅や工房を開放して開く展覧会、今年で19回目を迎えたそうです。
最初に訪ねたのは、市立芸大の先輩でもある落合峯子さん宅。昨年の仏・アヴィニヨン芸術祭でイラク戦争や憲法9条をテーマにした作品が話題の落合さんですが、今回、またすてきな新作を見せていただきました。
テーブルの上に、きれいに彩色された小ぶりのひょうたんが山盛りになっていて、その一つひとつに大人や子ども顔と、世界中のさまざまな言語で“平和”と描かれている作品です。
…私は、そのうちのひとつ、小さな子どもの顔(アラブ系に見える?)の描かれたものがとても気に入って、手にとって撫でていたのですが、それを見た落合さん、「気に入ったのなら、持ってっていいよ」と声をかけてくださって、いただいてきてしまいました。
「平和のことを発信しなきゃいけない時代ね。あの9・11テロ以来、私も、よく新聞を読むようになったの。芸術家だって世の中のこときちんと知らなきゃ描けないものね」と落合さん。…花や風景のパステル画でも多くのファンをもつ画家の、同時代を感じとった重い言葉として、聴きました。